機械式時計とクォーツどちらが耐久性ありますか?時計に求める「耐久性」とは?

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ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
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今週の時計に関する日曜日勉強会は

機械式時計とクォーツどちらが耐久性ありますか?時計に求める「耐久性」とは?

今回の動画は「時計に求める耐久性とは」こちらについてお話をしていこうと思います。

よくお電話やメールなんかでお問い合わせ頂く時に「機械式とクォーツ、どちらが優れているのでしょうか?(耐久性があるのでしょうか?)」という風に質問を頂くことがあります。

回答はいつも同じなんですけれども、気になる方は多くいらっしゃるようなので今回は動画にてそちらを残していきたいなと思っております。

これから時計を購入しようと考えている方の考えにも少しでも足しになればと思いますのでぜひ最後までご覧頂ければと思います。

時計に求める耐久性とは何なのか?

時計をダメにする理由、リスクというのはいくつかあります。

湿気であったり、埃であったり、直射日光、後は長く持てば持つほど、腕時計の場合着用している訳なので人体から出る汗、汗が原因のサビということですね。

こういった感じであげているとリスクはいっぱい出てくるんです。

湿気やホコリは時計の性能によって変動するわけなんですけど、その他というのは防ぎようがないです。
まあそちらはまた後ほどお話をしようかと思います。

クォーツと機械式どちらが優秀?

それでは、クォーツと機械式はどちらが優れているのか、お題でもあるようにこちらのお話をしようと思うんですが、どちらを選ぶにせよやはり防水性能というのがここで大きく関わってきます。

どちらかが劣っているということは実はありません。
クォーツだから劣っている、機械式だから優れているということもないです。

例外としてはこちらのビクトリノックスのINOX。
この時計の場合、機械式とクォーツが2タイプ存在するわけなんですけれども、クォーツは耐久テストをかなりクリアしてます。130個もの耐久テストをクリアしているんですけども、機械式は同じ条件をクリアーしていません。

ただケースが同じということと防水性のが高いということは共通してるんですけども、耐久性能はやっぱりクォーツの方がかなり優れているという違いがあります。

耐久性がある時計が必ずしもいい時計とは限りません。
防水性能は高いと密閉性が高いということになりますので、メンテナンス時に必ず防水テストというのが必要になります。
防水試験とも言いますし、防水チェックとも言います。

防水性能は必ずしも必要とは限らない、ここをまず覚えて頂きたいんです。

10気圧以下の時計の場合は幅広い時計、正美堂でも防水検査機というのは現時点持っていないのでそれが必要な場合は外部に出しているんですけれども、まあ必要ない機械の場合は試すことも必要ないので、幅広い時計店で対応は可能という可能性が高くなるんです。

しかしながら20気圧以上の場合、それなりの環境が整った所でないと防水試験もできませんので防水性能も落ちてしまいますよということにつながっていく訳なんです。

なのでそれも少し手間暇かかるといいますか、コストも下手したらかかりますので、どちらがいいかというのは是非お使いの環境を見直した上で選んで頂ければと思います。

必ずしも防水性能が高い時計が良い時計ということはありません。
そこを覚えておきましょう。

時計の未来を左右するのはオーナーさん次第

時計を所有するオーナーさん次第によって時計がどれだけ長持ちするかどうかも決まってきます。

やっぱり雑に扱えばダメになりますし、大事に使えばそれほど長持ちはします。

オーナーが事前に防げるリスクっていうのがいくつかありまして、例えば先ほど言いました太陽光とかああいう高温にさらしてしまうとやっぱり時計の色焼けにもなりますし、内部の乾燥とか高温にさらしてしまうので劣化が早まるきっかけになってしまいます。

そういったのを防ぐためにもきちっと日陰の風通しの良い場所で保管してあげることが時計にとっては一番条件が整っている良い場所ということになります。

まあオーナーが未然に防げるリスクというのはたくさんあります。そういったところで大事に扱って頂けるかどうか、コレクションボックスなんかも使用して頂くと割と安全に使って頂けるんじゃないでしょうか。

それでもボックスごと落としてしまってはいけないので、落下も防げるような場所というのはお家の中なんかで決めて頂いてそこに時計を安全に保管するという場所を決める必要があります。

時計を選ぶ際っていうのはスペックまで見ておき本当にその機能は自分にとって必要なのかというのは吟味した上で時計を選ぶ必要があります。

全然必要ない機能が付いてしまってオーバースペックになってしまった場合、何が関わってくるかというと、メンテナンスの時に費用としてかさんできます。

ムーンフェイズ必要ないのにカレンダーの多い多機能な時計を選んでしまうとそのぶんコストがかかります。それが料金に反映されてしまうということがあります。

その分、シンプルな時計の場合は構造が単純でもありますからメンテナンス費用が比較的安く済んだりするということがあるんです。
なのでその機能が本当に必要かどうかっていうのはよく吟味した上で時計を選んで頂ければと思います。

やっぱり時計というのは最初の購入価格ばかり見られがちなんですけれども、後のメンテナンス費用でだいぶ変わってきます。

機械式時計の場合普通のタイプであればこういうオリスのキャリバー400のように特殊なものですと次のオーバーホールまで10年とかなりロングな期間なんですけれども、普通は大体4年に1回、3年おきという風にメンテナンス費用が発生してしまいます。

それで毎回オーバーホールとか防水試験とか積もってくると、結構な金額にもなってきますので、そういったところも考えて本当に必要な機能なのかどうかというのを見極めて使って頂ければと思います。

なので、耐久性があるというのはオーナー次第で左右されると思って頂ければということになります。

必ずしも防水性能が高い時計が耐久性があるという訳ではなく、必要な機能なのかどうかを見極めたうえで、かつ大事に使って頂くと、安全に耐久性も保ちながら使って頂けますので、そちらで是非時計を選ぶ際は参考にして頂ければと思います。



正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。
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