時計に関する、意外に重要な「裏蓋の状態と魅力」。

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ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は

時計に関する、意外に重要な「裏蓋の状態と魅力」。

今回の動画は「意外に重要な裏蓋の種類」こちらについてお話をしていきたいと思います。
時計の新たな魅力に気づいてもらえる一つの要素としての裏蓋、是非最後までご覧ください。

今回もリクエストを頂戴しております。
天翔ける高知県人様、ありがとうございます。

いつも楽しく日曜勉強会を拝見させていただいています
&久々の投稿になりご無沙汰しております

先日フォルティスのHPを見ていますと、
コスモノートのムーブメントが
「スイス製自動巻きムーブメントCal.UW-50」
なるものに変わっていました。
これはいかなるものなのでしょうか?

ETA7750の名称を変更したものでしょうか?
それともETA以外のムーブメントを
使用しているのでしょうか?

別のブランドになりますが、
それまでETA7750を使っていた腕時計が
Concepto社のcq99001に置き換わっていました。これは俗に言われる
2020年問題の影響でしょうか?

またこれらのムーブメントはETAと比べて
性能等に違いはあるのでしょうか。
ご教授どうかよろしくお願いします。

キャリバーナンバーの違いは性能に関係する?

簡単に言いますと、以前の動画「キャリバーナンバーの調べ方」でも紹介した通り、メーカーの公式サイトなんかを見ると、今はフォルティスのように独自のキャリバーナンバーを付けているムーブメントがほとんどとなってきます。

ロレックス、セイコー、フォルティスを例に。時計のキャリバーナンバーを調べる方法。 | 正美堂 時計に関する日曜日勉強会

キャリバーNo.は本来一般ユーザーの方が知っておく必要はありませんが、予期せぬ針ズレやワインディングマシーンにかける時の巻き方法など役に立つこともあるため、キャリバーを調べる方法についてお話します。

これはお察しの通り2020年問題からこういったものがより増えてきたという流れなんですけれども、どちらを使ってもいいように、独自の仕上げをして例えばETA7750であってもセリタを使ったとしても、そのブランドの固有の品番、キャリバーナンバーに置き換えられているというのが現状となります。

なので性能的に劣っているということは、そのブランドの仕上げ方なのでフォルティスやオリスに至っては全く差がないと言いますか、むしろブラッシュアップされたかのような感じでレベルが上がっていると正直僕は思いますけれども、独自のキャリバーナンバーを付け替えられているというのが現状です。

性能が劣るというのはなかなかないはずなので、そこはブランドを信用していただくか、問い合わせるなどもされたら良いかと思います。
極端に変わらないように互換性のあるムーブメントを使っているのが現在の状態と言えるのかな、というところです。
そういった感じで色々見てみることをお勧めいたします。

裏蓋の種類について

今回はですね、意外に重要な裏蓋の種類、こちらについてお話をしていこうと思います。

ブランドの公式サイトやカタログなどを見ておりますと、表面の表情はよく見せるんですけれども、じゃあ裏蓋はどうなっているんだろうと思うと意外や意外に乗っていないことが多いんですよね。
僕たちもこの仕事をしていますと、やはりメーカーのサイトというのは参考に見ることが多いわけです。

情報が一番正しいということを前提の上で見るわけなんですけれども、そういった時に裏蓋がどっちなんでしょうというのをよく聞くこともありますし、お客様から問い合わせをいただくこともあるんです。
その場合どういう風にして判断したらいいのか、一番は聞くのがいいんですけれども、察しがつきやすい方法というのがありまして、今回の動画ではそういったところについてお話をしていこうと思います。

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今週の時計に関する日曜日勉強会は、時計に関するリクエストをいただきましたご質問に返答する●時計に関する、意外に重要な「裏蓋の状態と魅力」。いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき誠にありがとうございます。https://bit.ly/2vscbiYウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。Thank yo…

今回お話するにあたって、裏蓋には基本的に2種類あります。
シースルーバックになっているかそうでない通常の裏蓋か、シースルーバックとはなんぞや、から折角なのでお話をしていこうと思います。

呼び名としてはいくつもありまして、各ブランドによっても違いは出てくるんですが、

「裏スケ」
「シースルーバック」
「裏蓋スケルトン」
「バックスケルトン」
「グラスバック」

という風に言われたりしています。
何かというと、裏側から見るとムーブメントが丸見えになっている状態というのをいわゆる裏スケであったりシースルーバックと呼ばれたりします。

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ちなみに今僕が着用しているこちらの時計はもちろん裏蓋からもムーブメントは見えているんですけれども、これはシースルーバックと呼ばず「スケルトン」となります。
なぜなら、表も機械が丸見えになっているからという理由で、シースルーバックではないです。正しくいうとシースルーバックではなくスケルトンということになります。

裏スケというのは「裏蓋スケルトン」の略なので、裏側からムーブメントが見える状態が裏スケという風に認識していただくと。
バックスケルトンとかグラスバックとかですね、そういった単語単語見ていくと、要するに後ろがスケルトンなんだなという風な察しがつきやすいかと思いますので、そう判断していただければと思います。
それを書いていないものというのは基本的にはシースルーバックになっていないと判断していただくのが良いのではないでしょうか。

そういった感じで裏蓋の違いというのは歴史をたどりますと、シースルーバックになってないのが元々のルーツとされまして、後々シースルーバックが出てきています。
やはり綺麗なムーブメントとか装飾、ペルラージュ模様であったりア綺麗に仕上げているモデルは裏蓋スケルトンになっているケースっていうのは多いかなと。
ハイクラスブランドは別ですね。見えないところまでも手が加えられているっていうのは多いわけなんです。

シースルーバックのメリット・デメリット

このシースルーバックになっている時計の何が良いのか、デメリット・メリットについてお話していこうと思います。

メリットに関しましては、時計を外した時の躍動感のある動きが見てとれるって所がいいですよ。
基本的に時計は着けてますから裏蓋が普段は見えないわけなんですけれども、外して時計をじっくり眺めたりする時なんかにそういった動きがあってくれるとやっぱり機械然として面白いということからシースルーバックを好まれる方は多いというところですね。

あとはもう1個、これは技能士目線になるんですけれども、ゴミが詰まっていたり、何かが噛み合っていないみたいなものが発見しやすいというのもメリットとなります。
であとは3つめ、こちらのメリットは見せる仕様になっているのできちんと仕上げられているということです。

次はデメリット。
デメリットの場合はですね、わざわざ裏蓋にガラスをはめて見えるようにしているので、その分コストがかかっているということです。
装飾がプラスアルファなのもそういった理由となるんですけれども、デメリットとしてはそういったところで少し高くなりがちなモデルが多いということですね。

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元々最初からシースルーバックになっているモデルもあったりするんですが、例えばオメガのスピードマスターのようにもともとは蓋が付いているんですけど、後からシースルーバックバージョンが出たりというのもあったりします。
そういったものはシースルーバックの方が人気がより高く、割とコストがかかっているかのような印象を受けるのではないかというところですね。

シースルーバックあれこれ

では裏蓋がシースルーバックになっているタイプか、なっていないタイプかというのを、いくつか時計を出しながら違をお話ししていこうと思います。

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今回こちらにいくつかの時計を用意しました。
時計の情報に関しましては、この動画の概要欄をご覧頂ければと思います。

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では前列左側からこうと思います。
こちらはドイツブランドの「Laco(ラコ)」。

ラコ(Laco)/時計/パイロットウォッチ/正美堂時計店検索

ドイツのミリタリーパイロット「ラコ(Laco)」腕時計/当店はラコ時計の正規取扱店です。ラコ 正規認定ショップ/お電話番号088-824-3367 お電話にてのご注文、お問い合わせもお気軽に。

ラコと言えば第2次世界大戦時に活躍したかなり硬派なミリタリーウォッチブランドで、このモデルはラコのオリジナルの状態を忠実に再現したモデルになります。
ですので裏蓋の方はこのようについており、どちらかというと装飾というのはあんまり付けられておりません。

もちろん全部ではありませんが、復刻モデルであればあるほどこういったように昔ながらのスペックを復刻しているのはラコとなります。
かなり真面目な時計ですね。

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ではそのお隣、スイスブランド「FORTIS(フォルティス)」のフリーガーバイコンパックス。

FORTIS(フォルティス)腕時計検索

フォルティス(FORTIS)」腕時計/ラテン語で「強い」を意味するブランド名のフォルティス。宇宙飛行士やパイロットの信頼を得るフォルティス腕時計/フォルティス FORTIS 正規認定ショップ/お電話番号088-824-3367 お電話にてのご注文、お問い合わせもお気軽に。

やはり生粋のパイロットウォッチとして作られているフォルティスの裏蓋はどうなのかというと、このようにしっかり裏蓋がつけられております。
実用性重視なのでこのような仕上げになっております。見せる仕様というよりは使える仕様と言ったほうが正しいのではないでしょうか。

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こちらは「GLYCINE(グリシン)」。
ベトナム戦争時代にアメリカ軍のパイロットがこぞって使用したと言われるパイロットウオッチです。
コチラも裏蓋がどうなっているかと言うと、このようにほぼ何も表記はないです。

ロレックスの時計なんかもこのように何もないものがあったりするわけなんですが、こういったように装飾性重視ではなく真面目な作りと言いますか、遊び心はあんまりないようになっているのがこういった歴史ある
ミリタリーウォッチとかパイロットウォッチということになります。

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お次はスイスブランドの「ORIS(オリス)」。

オリス ORIS 腕時計 正規ブランド/通販。検索

オリス(ORIS)/時計/通販。創業100周年を迎えたオリス腕時計。ダイバーズ、ダイバー65、アクイス、アートリエ、ビッグクラウンなど揃うスイス「オリス ORIS」時計/オリス ORIS正規認定ショップ/お電話番号088-824-3367 お電話にてのご注文、お問い合わせもお気軽に。

こちらはどうなっているのかというと、シースルーバックになっております。
オリスといえば今はキャリバー400なんかもありますが、このように裏蓋からレッドローターが見えるようになっている仕様が多く、特徴としては限定モデルほど裏蓋が付いているということが多いですね

このようにヒストリー、歴史がすごく長いわけではないんですけれども、ダイバーズウオッチでありながらきちんと装飾性を持っているのはオリスの特徴ということになります。

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次は懐中時計、こちらもスイスブランド「epos(エポス)」 の懐中時計ですけれども、エポスは芸術性と古典的なものの融合、こちらをコンセプトにものづくりをしておりますので、やはり裏蓋の方はきちんとシースルーバック仕様になっており、装飾性重視しています。

やはり見せれる仕様と言いますか、見せる時計に仕上げられているのはエポスの特徴になります。

エポス/EPOS/懐中時計 正美堂時計店検索

スイスブランド「エポス(EPOS)」機械式懐中時計。末永く懐中時計を愛用したい方におすすめです。/正美堂時計店 088-824-3367

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こちらはヴィンテージのタイプになりますが、日本が世界に誇るブランド「セイコー」の懐中時計・19セイコーになります。

アンティーク、ヴィンテージウォッチ 懐中時計検索

年代物や絶版モデルなど、他では手に入らない時計を掲載しています

裏蓋はというとこのように当時の刻印が入っておりますので装飾はないんですけれども、やはり必要最低の文言だけが書かれているという感じに仕上がっております。

もちろん書かれていないタイプもあったりするんですが、このように運転士が使っているモデルというのは国鉄などの記載があります。

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そのモデルを少しカスタムしたのが正美堂の19セイコー。
こちらは19セイコーの部品を少しカスタムしてオリジナリティの高いモデルに仕上げているんですが、裏蓋がどうなっているかと言うと、シースルーバック。

この19セイコーの裏蓋も味があっていいんですが、やはり質素ではあるので、中身を見るとなかなかコート・ド・ジュネーブ仕上げとかしっかりした仕上げになってるんですよね。

それでありながら全然見る機会がないというので、あえてこのムーブを見せようということでシースルーバックにしてみました。
このように見せる時計に変えたというのはこの正美堂で作った19セイコーとなります。

最後に

いかがでしたでしょうか。
あのような感じでいくつか裏蓋であるないパターンがあるわけなんですけれども、簡単な見分け方としてヒストリーのあるモデル、もしくは昔ながらの復刻であったりとかそういうのを忠実に再現しているものほど当時のディテールを再現していますので、裏蓋があるという風に認識していただくとモデルを見分ける時わかりやすいかと思います。

実用性を重視しているモデルとか、復刻しているものほど裏蓋がついており、それ以外のモデルほど装飾性を追求してシースルーバックになっているという風潮がありますなので、分からない場合、最終は見ていただくのがね。
想像しているより違った結果になることもありますので、見ることが一番なんです。

裏蓋ってやっぱりこう人の趣味と言うか、好みなんですよ。
外した時しか見ないので、その時に楽しみたいかどうかで裏蓋がシースルーバックになっているかどうかっていうのはまあ選ぶ部分になるかなと思います。

裏蓋まで見て楽しみたい方はシースルーバックを選ぶほうがいいでしょうし、リアルな時計の復刻を楽しみたいという方は当時のディティールをそのまま引き継いでいるモデルを選ぶのがベストな選択ということになるかなと思いますので、そういったところでできる限り後悔のないモデルにたどり着いて頂ければと思います。

正美堂時計店のオリジナルウォッチは基本的にシースルーバック仕様が当たり前になっております。
やっぱりムーブメントも見て楽しんでいただきたいという思いからこのようなタイプを基本的には作っております。



正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。
また、新商品入荷など、ライブ配信にて情報をお届けしております。
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