多機能なものほど使いこなすのは難しい

流通量が多いこともあってか、◯ASIOの電池交換を承ることは多い。この時に時刻設定の話をすると10人中9人から「やり方がわかりませんのでお願いします」と返ってくる。

ストップウォッチ機能はもちろん、各国の都市に時間を切り替えられたりGMTであったりと一つの時計なのにいくつもの表示があり多機能。

ボタンも右上右下、左上左下と4つ以上存在しモードの切替やバックライトなどそれぞれ機能が違う。もっとも必要な機能である「現在時刻」の設定をしようにも、どこから手をつけていいのかわかりづらく、アナログとデジタルが一致しないなど説明書をじっくり見ても正しい設定は困難。

いつも思うが、これを使いこなせている人はこの世に何人いるのか？と不思議な気持ちになる。

便利なはずの機能は多いほど複雑になり、本来必要な最低限の設定がわかりづらくなる。

あれもこれもできる多機能もいいですが、シンプルに使えるものも長く愛用するにはおすすめです。

手巻き時計はとてもシンプルな構造になっており、オーナーがゼンマイを巻くだけでしっかりと動いてくれ、複雑な故障が少ないためメンテナンスしやすく、長年愛用するには向いていると言えるでしょう。

まさにシンプルイズベスト。