腕時計を選ぶときの大事な基準、自分に合っているサイズなのか？そうでないのか？

いつも正美堂時計店（ショウビドウ）をご覧いただき 誠にありがとうございます。
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ウォッチバイヤー　専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は

腕時計を選ぶときの大事な基準、自分に合っているサイズなのか？そうでないのか？

今回の動画では時計のサイズ感、こちらについてお話をしていきたいと思います。
時計を選ぶ際、自分に合っているサイズなのか、そうでないのかで今後の使い勝手に大きく影響します。
今回の動画では時計のサイズ感についてお話をしているわけなんですが、これから時計を購入する際の基準、そちらで迷っている方に特におすすめの動画となります。
是非最後までご覧ください。

今回も動画のリクエストをいただいております。
しの様、ありがとうございます。

おっしゃられているのは少し前のタイプになるかと思います。
僕が読むのを遅れたので、最初の3本を合わせながらご紹介したいと思いますので後ほどお見せいたします。

もうひと方ですね。
しろえび様、ありがとうございます。

こちらも後ほど物のほうを出しながらお話をしたいと思いますので是非最後までご覧ください。

もうひと方頂いています。
まいたろう様、ありがとうございます。

腕時計のサイズと分類

今のお二方は極端です。
片や15センチの方と、もうひと方は19.5センチと差があるサイズなんですけれども、順に後で物をお見せしながらどういった時計を合わせたらいいのかというのをお話ししていこうと思います。

まずですね、性別なんですけれども、海外から輸入されている時計とかスイスブランドの場合、メンズサイズであったりボーイズサイズであったりと出されているんですけれども、性別の表記っていうのはあまり気にする必要はないとここで言っておきます。

もちろん、色とかダイヤが散りばめられているという条件で選ぶ場合もあるかと思いますけれども、元々は欧米人向けに作られているということをまず理解する必要があるんです。

一般的にメンズサイズは42mm、ボーイズサイズが38から41mm、これはブランドの定義によるんですが、今までの経験上だいたいそれくらいですね。
あとは、それより下のサイズがレディースという風に定義されていることが多いです。

また、時計のサイズの計り方として基本的にケース直径を語るわけなんですが、この時に含んでいないものがあります。
それは「竜頭（りゅうず）」。りゅうずは別としてカウントしていますので、この際にりゅうずを含んだサイズ計測はしないことをお勧めします。

人によってはりゅうずが入ったり入ってなかったりでサイズ感がまったく変わってきますので、数字だけ見るとやたらデカくなったりします。
なので基本的にりゅうずは抜きでサイズを測ることをお勧めします。

腕回りの平均は国によって異なる

欧米の方と比べ体格が比較的小さい日本人は海外が定義したサイズというのをあまり真に受ける必要がないということを先ほど言ったんですけれども、だいたい日本人の20代男性の平均腕回りサイズで167mm、17センチもないぐらいなんですけれども、この腕回り、なぜ20代かといいますと、だいたいここからですね痩せていく方、維持する方がいらっしゃっても痩せるというよりはどちらかというと年々体型というのは少しずつ大きくなっていく方が多い傾向があります。

全員大きくなるわけではないんですけれども、そういった感じで腕回りが太くなる可能性の方が高いということで、これよりは上に上がると思っていただくと。
今までの平均のサイズでいうと、大体70代ぐらいまでの間に腕回りというのは太くなっているのが特徴です。
結婚指輪が徐々に入らなくなるのも一般的かなと思うんですけれども、そういう風に解釈していただければとということで。

あとは、海外の人のサイズの基準も見ていきますと、ドイツ人で176mm、イギリス人ですと185mm、このあたりだとだいぶ大きいですね。
アメリカ人で188～189mmというところなので、やはりアメリカ人と日本人を比べてみるとだいぶサイズが違うことは分かっていけるかと思いますが、この時点で同じメンズサイズでも違いがあるということをまず認識しておいた方がいいんです。

なのでカタログなんかを見る際に、やっぱり自分が男だからとメンズを見る方もほとんどだと思うんですけれども、まあそうせずにですね、レディースを見ても全然問題ないかと思いました。

一つの例で言いますと、ビクトリノックスの「イノックス」という時計があるんですけれども、メーカーとしてはレディースという分類で出しているノンデイトのクォーツの時計だったんですが、それは全然男性が着用してもおかしくないサイズでした。

なのでそのあたりはですね、実際に合わせてみないと分からないというのが答えと思っていただくとわかりやすいかと思います。

ケース径だけを見ていると失敗する？

ケース径を次に見る必要があるんですけれども、メーカーのサイズだけを信用する必要はないです。
日本のブランドならまだしも、海外ブランドは多少なりとも本当にそうか？というのは疑いましょう。

ケース径だけを見ては失敗することがある、やっぱり時計のサイズというのは直径、だいたいこれがサイズの目安となっていますので皆さんやっぱりここ見るんですよ。
見るんですけど、ケース径系だけを見ると失敗することは多々あります。
サイズといえばここに目が行きがちなんですけれども、基本ではあるんですけど、着用した時に関わってくるのは実はここだけではなく「厚さ」もあるんです。
厚みがどれぐらいあるかないか、だいたい今の時計のブランドサイトなんかでも厚さまでは載せてくれています。

意外と掲載されていないの「重さ」なんです。
なので僕たちもメーカーさんの商品が入った時なんかはできる限り重さまで測るようにはしてるんですけれども、重さまで掲載してくれてないブランドがほとんどなんですね。

腕に巻くのでそこまで気にする必要はないという表れなのかもしれませんが、厚さは気にしておくことをおすすめします。

ゴツゴツしたモデルかどうかによってですね腕からポコッと出た感じになる、もしくはドーム型ガラスのように丸くなっている場合、あんまりゴツさがないという風なモデルもあります。

これで受ける印象は本人も含めて見る人にも変わってくるということを認識しておきましょう。

実際にサイズを測ってみると…

それでは、物の方を見ながらお話をしたいと思います。
こちらでいくつか時計を用意しました。

まず最初のリクエスト、しの様から行きたいと思います。
オリスなんですけども、こちらは小さめのモデル、小さめと言いましてもただ小さいというと語弊を招きそうなんですが、サイズがどれくらいなのかを測りたいと思います。
正美堂時計店では傷がつかないようきちんとノギスを巻いて測っています。

こちらですねまぁだいたいメーカー発表が39.5cmなんですけれども、今僕はベゼルの上から測ってますのでもう少し大きいぐらいですか、本当はケース型なのでこの下、差があるのがよくわかると思うんですけども、ベゼルのが出てます。
実際、ベゼルが出ているということはそれぐらいケースの直径がでかくなりますので、ベゼルで測るようにしてます。

一番出っ張っている部分が基準、なので大体39.6くらいが感覚ですね。

もう一つは、つい最近出たばかりの最新のモデルとなります。
キャリバー400の41.5mm。
こちらベゼルのサイズがどれぐらいなのか、こちらで測ってみますと、思ったより小さいですね。
41.5なのでこのくらいなんですけど、少し誤差がありました。

それともう一つが、これより以前に出されております2020年に出たキャリバー400、こちらがサイズがどれぐらいになるかといいますと、メーカー発表は43.5なのでそれぐらいですね。
これがいわゆる一般的な腕回りの大きい人用のメンズサイズ、ちなみに僕は18センチなんですけれども、大体これぐらいのサイズが一般的にポピュラーなサイズとなります。

では、大小を比べてみましょう。こんな感じです。

やはり明らかにですが、ふた回りほど小さいような印象を受けます。
二回りというか一回りなんですけど、2ミリを一回りとした感じで、それぐらいですね。

この中間に入るわけですが、あまりボーイズ、メンズ、レディースという印象は受けないと思います。
どのサイズで日本人の男性がつけて違和感のないサイズではないかというところですね。
見比べるとこのような感じになります。

合わせてみるのが一番なんですが、このようなサイズの違いがあるということに認識して頂ければと思います。

一番小さいサイズとして、今回ご用意したのが、「ダボサ」があります。こちら36.5mm。
このサイズですので普通のダイバーズでいうと一番小さめのものになるんじゃないかと。

こちらと先ほどの39.5mmはどれくらいかというとこんな感じです。
36なのでだいぶ小さいです。

この辺りだと次の段階なのでそんなにデカさは極端には感じないんじゃないかと思うんですけれども、43.5と並べると明らかに違います。
これほど腕回りに差が出てくるんですね。

もちろん細い方の場合は右が似合いやすく、太い腕の方は左が似合いやすいです。
ですが、どっちかじゃないとダメというわけではなくて、太腕の方がこういった細いモデルをつけても別におかしくはないです。
ただ一番言えるのは、本人がおかしいと思うかどうかですね。

現代でこそ42mmのサイズが一般的となっているんですけれども、例えば50年くらい前の時計を見た場合、40mmより全然小さい38よりも小さいのが一般的なメンズサイズと言われています。
なのでそこからするとだいぶ大きくなっているという風に受けていただくとわかりやすいかと思います。

なのでよく出回っているヴィンテージウォッチとか、そういったものはやはり小さめとなっているのが一般的です。

あとはですね、2人目のしろえび様なんですけれども、こちらはクォーツなんですが、こういった感じケース径が小さいサイズでもこういったものも。
これはアイアンアニーなんですけれども、どれくらいかといいますと、こちらで大体40mmとなります。
なので先程のオリスと同じあたりのサイズになるわけなんですが、オリスの方がゴツく見えますよね。

なぜかといいますと、やはりケースの厚みもそうなんですけれども、ベゼルなんです。ベゼルがあるかないかでだいぶ厚く見えるんじゃないかと思いますが、こちらのアイアンアニーの方はですね、ドーム型のガラスになってますので、角がない。
つまり丸く見えますので、そういったタイプを選ぶと割と腕回りの細い方でもそんなに時計が立たずに見えやすいんではないでしょうか。そういった感じで選んでいただくと。

後はシュトゥルマンスキー。
本当はこの動画で紹介したかったのは38mmモデルでしたが、すみません、撮影している前で品切れとなっておりましたので、あるのはこちらの40mmのブロンズのモデルとなります。
ブロンズモデルはどれくらいかというと、もちろん約40mmということになります。

つまり、このアイアンアニーとブロンズは同じサイズなんですけれども、厚みを見るとまた違った印象を受けるかと思います。
片やクォーツ、片や手巻きではあるんですが、やはりブロンズということがあって少し厚めにはできておりますけれど、どちらが重厚感あるかも本人の取り方によりますが、こういったラグが太く見えるか見えないかでも大きさの印象というのは変わってきます。

あとは、こちら小さいですけどりゅうずの大きさもそういう感覚的には伝わってくるんじゃないかなというところです。
こういった感じでもガラス素材とか、ラグの形というのも重点的にみると理想の大きさに行きやすいんじゃないでしょうか。

最後に

いかがでしたか。
このような感じでベゼルとかケースとか、ラグのサイズなんかでも時計の印象、大きいか小さいかというのは変わってきますので、そういったあたりも細かくチェックしていただければ理想の時計を選びやすいんじゃないかと思います。

また、太い腕の方、細い腕の方がいますので、どういったタイプがあるのか、ご自身のタイプをまず一度知ることに、体型が小さくても腕が細い人なんてのもいますし、腕回りだけで決して見ないことをおすすめします。
体型も一緒に加味して考えるとわかりやすいんじゃないでしょうか。

また、太い時計が似合う方、細い時計が似合う方という風にそれぞれの体型に合わせた良いところ、悪いところもありますので、そこも踏まえて時計を選んで頂ければと思います。