時計を選ぶ時に気にしたい、時計の部品・時計パーツの保有年数について

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ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
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今週の時計に関する日曜日勉強会は

時計を選ぶ時に気にしたい、時計の部品・時計パーツの保有年数について

今回の動画では「時計を選ぶ際に気にしたいパーツの保有年数」こちらについてお話をしていきたいと思います。

時計が長く愛用するもの。機械ものとは言えデリケートで定期的なメンテナンスを怠ると、劣化スピードが速くなってしまいます。

時計の保管方法間違ってしまうと錆びるなどパーツの劣化が進んでしまうというリスクがあります。これは想像しているよりも結構あることなんですね。

それではメーカーはどこまで対応をしてくれるのか。
今回の動画では時計を購入した後に出てくるアフターパーツの保有年数についてお話をしたいと思います。

同じ状態を永遠に保つことは不可能

まずわかっておきたいところは、永遠に同じ状態は維持できないということです。
時計は工業製品であり、ムーブメント含むパーツが組み合わさることによって完成しています。

ロングセラームーブメントは数十年対応してくれたりするんですけれども、文字盤や針、りゅうずなどのパーツは、最初にオーダーをかけて、そのスペアが尽きるまで対応するというのが通常です。

しかし数には限りがあり、特に限定品など、次回の生産が継続しないもの、こちらに関しては部品がなくなってしまうというリスクがあるんです。

参考までに、今回はいくつかのブランドのパーツの保有年数を調べたので紹介したいと思います。

ロレックスがだいたい25年、グランドセイコーが10年、ブライトリングが10年、タグホイヤー10~15年と言われています。
正美堂で取り扱うブランドもだいたいこの辺りの年数(※10年程度)というのが普通でした。

そういったように、工業製品は保有される年数というのはあらかた決まってはいるんですけれども、これはあくまでも目安となります。
だいたいこのあたりの年数はパーツを保有してくれるということなんですけれども、可能性は低いと思いますが、耐久性や劣化スピードに問題がある、リコールがあったりするというものに関しては、この期間よりも保有年数が早く消化してしまうこともあります。

逆に、この保有期間を過ぎても意外にアフターパーツが残って対応できますよという時もあったりします。
保有期間を過ぎてしまうとパーツを廃棄するというブランドも存在するようなので、そのあたりはですねブランドに購入前に確認してみるのも一つではないでしょうか。

実際、電話で問い合わせてをしてみたところ、担当していただいた方によって返ってくる答えが違ってくるため、そういう意味では少し融通は利くかなというのが正直な感想です。

歴史が長いブランドほどメーカーもあらゆることを経験しています。
100年を超えるアンティークを経験しているブランドともなると、腕時計に進化する前の懐中時計を経験している場合があって、販売本数が多いほどアフターケアの数も多くしているという証になりますので、パーツもきちんと保管されているというのが期待できます。

実際、スイスブランドの「ロンジン」ずっとですね
今まで作ってきたモデルの設計図を保管しているというのをバーゼルで聞いたことがあります。
それだからスペアパーツがあるというのは違う話なんですけれども、再現性があるということもですねひとつブランドとしてお勧めなところではないでしょうか、

気にすべきは、代替パーツがあるかどうか

代替パーツがあるかどうかという事も一つ気にしておきたいところです。

パーツの保有変数は永遠ではありません。
いずれは無くなってしまうんですけれども、だからといってアフターケアに出した時計が壊れたまま帰ってきてしまうというも実際にある話です。

とある国内ブランドで修理に出した方が修理不能ということで帰ってきたという例を聞いたことがあります。

この場合、重要なのは違うパーツになってでも時計として使用できる状態にしてくれるかどうか、こちらも大事な部分になるのかなと思います。

折角なので、壊れたパーツがどうなっているのかというのを実物を交えながらお話しをしていきたいと思います。

時計を選ぶ時に気にしたい、時計の部品・時計パーツの保有年数について – YouTube

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こちらも一つのパーツを出してみました。
これは懐中時計の文字盤ですね。ちなみにブランドはエポスなんですが、これは経年劣化で文字盤の塗装が欠けてしまったという状態です。

これは一箇所だけではありません。12時方向にも、1時方向にも欠けているものがあるんですけども、エナメル塗装が剥げてしまったということ
なんですが、長期間・保存方法もあまり良くなかったらこういう現象は起きてしまいます。

こうなってしまうと再塗装する以外方法がなく、ご自身ではどうしようもないので時計のメーカーへ送って修理対応というのは一番スムーズな方法になります。

それでも対応できなかったら残念ですよね。これは分からないんですが
懐中時計の場合は結構長く生産されているのでわりと心配ないかなと思います。

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こちらは僕が使っているフォルティスです。
だいぶ使って年数も経ちましたので、パーツが焼けてしまって新品当初の色合いが出ていません。
個人的にはこれはこれで自分が使ってきた証なので決してネガティブにはとっていないんですけれども、劣化といえば劣化なので、文字盤や針を新品に替えてほしいという人もいらっしゃいます。

そういった場合、アフターパーツがきちんとあるか無いかというのはとても大事な所になるというわけなんですね。
実際にやっぱりこうどういったように劣化していくかというのはですね経験してみないと分からないところがあるんですけれども、まあ徐々にエイジングは進んでくるので、いつのまにか文字盤が欠けていた、ということもある話です。

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ちなみに、正美堂時計店でも制作しているオリジナルウォッチ、こちらは手巻きの楽しさを再認識して頂こうと、懐中時計にも使用されるスイス製「ユニタス」ムーブメント使用しています。(※一部アジア製も入っています)

このムーブメントを選んだ理由というのは実はあります。
構造もシンプル手巻きで、ローターや自動巻きのような深い構造はないということもそうなんですが、1960年代より生産がずっと続いているスイス製のユニタスのムーブメントを使っているので問題なくアフターケアできると自信を持って言えるところなんです。

1960年代からのロングセラーのムーブメントを使っているんですけれども、そのぶんたくさんのモデルがあらゆるところから出されているということなんです。

つまり、アフターパーツが大量にあるので、数年後、数十年後、当店が販売している部品が無くなったとしても、それに替わるパーツが見つけやすいということもこのムーブメントを選んでいる理由でもあります。

やはり代替パーツがあるということで、全く同じ状態に復元できなくても違った形でも時計として復活できる、この選択肢があるというのは一つ大きいところかなと思っております。

まぁ色んなブランドさんでも、修理専門業者の方なんかも見つけて来てくれる方がいらっしゃるんですが、残念なことにたまにメーカーに送っても修理できません、と帰ってくることもありますので、そうならないようにしていきたいなと思っております。

ぜひ、実際時計を購入する際、一生もので長く使いたいと思う方こそ、こういったアフターケアを気にされるるのをおすすめします。



正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。
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