シースルーバックの誤解

時計の内部が表からも裏からも丸見えなのがスケルトン。裏蓋がシースルーになっているものをシースルーバック、裏スケ、グラスバックなどと呼ぶ。裏面から機械が見えるからと言ってスケルトンと言ってしまうのは間違った呼び方ですが、よく誤解される部分でもあります。

昭和の鉄道を語る上で外せない時計の19セイコー。戦時中は軍需で製造がストップされた時もあったけど、昭和4年から46年までの44年間徐々に進化しながら生産された息の長い時計。

42年まではムーブメントが美しいコート・ド・ジュネーブ仕上げなのに、しっかりと蓋で塞がれ中身が見えることはない仕様なので、当時物には存在してないシースルーバックをたまに作りますが、完成した時計はついじっと魅入ってしまいます。

アクリルガラスのおかげもあり音が反響し、しっかりとした5振動のロービートが響き渡る。味わいのある一本です。

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