【腕時計の電池交換は自分でできるのか】電池は何がベスト?

 

こんにちは、まりんです。

 

よく聞かれる答えにくい質問のひとつ、

 

「電池交換って自分でも出来ますか?」

 

うーん、正直なところ、、

 

工具さえあればできます🙋‍♀

 

ただその上でやっぱり時計のことは時計屋さんに、

プロにお願いしたほうが良いのではと

思う理由を本日はお伝えします。

 

まず、、

※今回の記事はすっごく長いです

 

ただ、私の現在の知識量と想いで

じぶんなりに一生懸命書いてみました。

お時間のある方はぜひご覧いただけると

嬉しいです。

 


【まずは電池】

 

ホームセンターや百均などで

電池自体売っていますが種類がかなり多いです。

 

 

 

この品番にある

S、R、9、20、SW

すべて表していることが違います。

 

S=酸化銀電池のこと。他にはC(二酸化マンガンリチウム電池)やL(アルカリ電池)等があります。

R=円筒形のことです。

9 、20は大きさのこと。この電池の場合は

直径9mm、厚さ(高さ)2.0mmの大きさです。

 

実際に他の電池と見てみると、こんなに大きさが違います。

 

電池は大きさだけでも数があります。

 

最後のSW=水酸化ナトリウム水溶液のことで、

Wのみ記載されている場合は水酸化カリウムです。

 


では大きさはあっているけれど、

表式が違う電池で電池交換をすると

時計はどうなるのか。

 

■酸化銀?リチウム?はたまたアルカリ??

 

腕時計には基本的に酸化銀電池か、リチウム電池が使われます。

 

酸化銀電池のメリットは電池の放電が進んでも一定の電圧を

持つところ。

電池が切れる間近にぐっと電圧が下がり電池切れになります。

エネルギー密度が高く他と比べると高コストですが

精密機器や時計等のような安定した電圧が必要なものに

向いてます。

 

リチウム電池(CRと記載のあるもの)は多機能の、いわゆるデジタル時計に使用されます。酸化銀電池と比べて電池容量が大きくそして電圧が高い。

自己放電が小さくて長持ちするのが特徴です。

携帯ゲーム機やICカードにも使用されているのはリチウムが多いそうです。

使い分けとしてはアナログ時計(時計のみのシンプルなもの)には酸化銀を、デジタル表記やカレンダー機能など多機能な時計にはたくさん電圧が必要になるのでリチウムを使用することが多いです。

 

アルカリ電池(LR)はというとl

大きな電流を流すのが得意ですが時計には

そこまで大きな電流が必要としない物が多いので

使用しないことが多いです。

また、アルカリ電池は酸化銀やリチウムと違い

時間とともに比例して電圧が段々と低下していくので

時計に使用すると時間が狂ってしまうこともあります。

 

■水酸化ナトリウムだったりカリウムだったり。

 

SR〇〇SW や SR〇〇W

このSW(水酸化ナトリウム水溶液)、W(水酸化カリウム)って

違いは何でしょうか。

 

それは、SWと比べWのほうが強電流に向いているため

ライト、アラーム、ストップウォッチ等の機能が

備わっている時計には重い負荷用のWが使用されています。

なのでWを使用していた時計にSWの電池で交換してしまうと

それらの機能が正常に動かなかったり時計が

止まってしまうという不具合が起きる可能性があります。

 

また、SWやWの表記が無い電池は一般用であり

腕時計などの精密機器の規格を満足する保証が無い

と言われております。

 

基本的にはアナログ時計にはSW、

デジタルや多機能時計にはWを使用してください。

※一番は時計の取扱説明書に従うことです。

 


 

【それでも自分で交換してみたい】

 

電池は気をつけるから、

やっぱり自分で電池交換をしてみたいです。と

言われることもあります。

 

そんな方にはお伝えしたい

電池の次の注意事項。

 


■もちろん自己責任になります。

 

まず自分で電池交換をするために裏蓋を開けるという行為は

「分解行為」にあたるため、

メーカーからの購入後の保証期間内でも

保証の対象外になることがほとんどです。

 

「裏蓋を無理やり開けてしまい

変形してしまって

閉まらなくなってしまった」

 

本当によくあるお問い合わせなんです。

 

また、高い防水機能を持つ時計の場合は

裏蓋をあけてしまうと防水の保証は

無くなってしまいます。

防水機能が無くても大丈夫な方は良いのですが、

そうでない方は防水試験ができる時計店か、

メーカーに送ることができる代理店・時計店に

お持ちいただくのがおすすめです。

 


■それでもやるならこれだけは

 

気をつけてほしい1つ目は

『『電池をショートさせないこと』』です。

 

 

△このはさみ方は絶対にアウトです!!

 

電池の+極、マイナス極を同時に持つと通電してしまうので

ピンセットなどで掴む際は必ず電池の側面(同じ極)を挟むか、

竹製など電気を通さないもので挟むかにしてください。

 

また、電池を指で直接触るのも通電してしまったり

手汗や油脂等が付着してしまうのでNGです。

 

ショートは電池を消費させてしまったり、

液漏れの原因になります。

必ず気をつけてください、、!

 

※電池のサイズを図る際に金属の定規で

図るのもショートの原因になる可能性が

ございますので注意です。

 


■電池の準備もできた、無事蓋を開けた、

そのあとやりがちなミス

 

安心した瞬間やりがちなのが、

 

 

 

『『コイルを傷つけてしまう』』

 

ドライバーやピンセットでふいに傷つけてしまったり

電池を外す・入れる瞬間に滑って傷つけてしまうことが

あるコイルですが、

 

コイルとは細い導線になった金属をぐるぐると

らせん状に巻いている電子部品なので

切れてしまうと電気の通り道も切れてしまい

通電しなくなり、時計は動かなくなってしまいます。

 

そうなるとコイルを直すか交換するかになりますが

どちらも自分でできる方は少ないと思いますので、

修理に出さないといけなくなってしまいます。

 

せっかく自分で電池交換をしてみたのに、

修理にださないといけなくなるなんて

もったいないし悲しいですよね。

コイルだけで無く時計の部品はひとつひとつが

小さく繊細なのでご自身で分解される場合は

お気をつけください。

 

 


【これらを理由にやっぱり、】

 

ご自身の時計なので自分で電池交換をするのは

もちろん自由なのですが、

 

電池交換の頻度はブランドにもよりますが

一般的には2年に1度。

一般の方はそんなに多くの電池交換をする

機会が無いと思いますので

電池交換はプロにおまかせするのが一番

安全かなと私は思います。

 

おすすめの工具についても聞かれることがあるのですが、

それはお答えできません🙇

私もまだまだ見習い中で先輩方に

聞いたことがなるのですが←

秘密にしてるわけじゃなくて

技術は工具よりも数が大事だから

そんなに参考にならないよと

言っていただきました。

 

自分でできるようになりたい方は

何度か練習してみてください*

 

正美堂でも電池交換は承っております!

ですが高知県出ない方は送料等が

かかってしまいますのでお近くの時計店に

持って行くほうがお得な場合もございます。

序盤でお話している防水機能の関係で

メーカーに送らないといけないものに関しては

当店が取り扱っているブランドは

保証書をお手元にご準備いただき、

お問い合わせください。

 

また、電池切れで止まった時計も

電池を入れっぱなしだと液漏れする

可能性がございますので使わない場合でも

電池を抜いた状態で時計を保管してください。

 

 

本日も最後までご覧いただき

誠にありがとうございます。

 

正美堂時計店では12月25日まで

クリスマスSALEを開催しております🎄

 

正月SALEはしないのでこの機会に

お目当ての時計があればゲットしてください✨

 

詳しくはこちら▷▷https://x.gd/FhGip

 

正美堂時計店

川村 真凜

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