いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき 誠にありがとうございます。 https://www.youtube.com/user/syohbido0512
ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.
今週の時計に関する日曜日勉強会は
「時計のQ&A!お答えします。」
YouTubeでいただきましたコメントでのご質問について回答しております。
「時計のQ&A!お答えします。」
今回の動画では、YouTubeでいただきましたコメントでのご質問について回答しております。
こちらの動画が、これから時計を持ってみたいと思っている方やすでにご愛用中の方のお役に立てれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
機械式懐中時計、飛行機の中では影響を受ける?
【質問】
機械式懐中時計は飛行機の中でも支障が出るくらい影響を受けたりしますか。
私もですね、常にも出張行く時は今まで国内外問わず飛行機には懐中時計を必ずと言っていいほど持って運んでおります。
持ち込んでおりますけれども、今まで飛行機が原因で支障をきたしたということは一回もありません。
なので別に問題ないかと思いますので、気にせず懐中時計をお供にいろんなところに旅をしていただければと思います!
3ATMは水の中に入れるのはダメ?
【質問】
はい、その通りです!
3ATMということは3気圧に強化防水ということになっております。(3気圧防水(日常生活用防水))
つまりほとんど防水性能としては低いものになります。
多少の汗とか雨がついても出来る限り早く拭き取ってあげる程度の防水性能となりますので、もちろん水の中に入れることはNGです。
間違いなく時計が中に時計の中に湿気が入り込みますので、間違っても水の中には入れないようにしておきましょう。
風防のサファイアガラス、宝石のサファイアと関係は?
【質問】
もし同じならサファイアクリスタルの時計はかつての宝石が風防に使われていると考えていいのでしょうか?
もし、本当にそうであればかなりロマンがあるんですけど
実際はそうではなくて、よくあるサファイアクリスタルという表現なんですけれども、これはサファイアは使っていません。
天然のサファイアを使っているんではなくて、サファイアクリスタルはサファイアと同じ硬さのものをガラス素材に使っているため、サファイアクリスタルと呼ばれています。
なので硬さはサファイアと同じなんですけれども本当のサファイアは使われておりません。本当のサファイアを使うと相当高い値段になります。
加工も必要になりますので、平面とかドーム型など、そういった形状に加工をするとすれば、相当大きいサファイアから加工をやらなければまず不可能ということで
それにまつわる相当なコストなど色々考えると絶対に割に合わないので天然のジュエリーが使われることはなく、サファイアと同じ硬さの物質が使われてると思っていただければと思います。
手巻き時計、稼働時間にばらつきはあるか?
【質問】
手巻き時計で巻きどまりまで巻いている(はずなの)ですが、日によって稼働時間にばらつきがある場合は何か考えられることはありますでしょうか?
オーバーホール済みで30時間程度のパワーリザーブがあるモデルになるのですが・・・
これは毎回止められてるって事でしょうかね?
だいたい手巻き式というのは1日1回、24時間に1回と巻いてあげることで良い状態をキープしますが、それでも若干時間差がありますし、磁気を帯びる帯びないなど色んな環境が原因で30時間程度のパワーリザーブが多少前後することあります。
その為、全部一律に30時間ぴったりで止まることはまずないです。
ただそんなに何時間もはないかと思います。
何かしら原因、例えば精度不良がある場合などは見てもらったことは方がいいと思いますけれど
そうでなければに24時間以内には多分この文章をから拝見する限りは止まってないと思いますので、そのままお使いいただいて毎日定期的に巻いていただければと思います。
イノックス、 湿度の高いサウナの中ではOK?
【質問】
湿度がすごいサウナの中でも問題はないのでしょうか?
気になります。
こちらはビクトリノックスのイノックスの商品についてのご質問でいただいております。
湿度っていうのは全然問題はないかと思うんですけども
そもそもイノックスの耐久性能としては-51℃~+71℃までの耐熱性テストというのをクリアしております。
ちなみにサウナは様々なサウナがあると思うのですが、
一般的によく使われるサウナというのは大体、体感温度としては90℃~100℃の温度になるわけなんですけれども、一番低いところで足元が大体70℃前後と言われております。
なのでもうこの時点でイノックスの限界の温度は71℃ですから既に限界に達していると思われます。
また、もし腕に巻いてサウナに入った場合、ステンレスが熱をかなり帯びますので低温やけどなど人体に影響がある可能性がかなり上がります。
なので絶対にサウナは危険ということで使用しないことをお勧めします。
世界初の自動巻き腕時計はフォルティス?ロレックス?
【質問】
ロレックスだとする説もありますよね?
はい、あのこれ結構言われることがありまして
同じ1926年というのがあるんですけどロレックスに三大発明と言われるものがあります。
何かというとオイスターケース。その名の通り牡蠣のようにかなり防塵防水性に優れたオイスターケースと、パーペチュアル、デイトジャスト。この3つがロレックスで言われる三大発明と言われてるんですけども、順番にご説明します。
1926年にロレックスがオイスターケースを発売してます。
1926年にオイスターケースを発売したので、世界初の自動巻きはフォルティス。ジョン・ハーウッドと共に共同開発で発売されたのがフォルティス。
同年に発売したのはロレックスはオイスターケース。
なので世界初の自動巻きはフォルティスで間違いがありません。
お次はパーペチュアル。
何かというと「永遠」という言葉なんですが、自動巻きの機構となっており、動き続けるというところでパーペチュアルと名前をつけられています。
この機構はロレックスが発売したのは1933年になりますので、フォルティスからするとだいぶ後にはなります。7年ほど後ですね。
お次のデイトジャストなんですけれども1955年に開発されています。
デイトジャストっていうのはロレックスのイメージで定着してるんですが
他ブランドでは「クイックデイト」などという呼び方もします。
間違いなくロレックスが最初に開発したのかもしれませんけれども、色々なブランドで使用されている機能となります。
このように、世界初の自動巻きというのはフォルティスで間違いないという風に覚えていただければと思います。
はい、このような感じで走り走りでしたがご質問の方を紹介させていただきました。
またコメントなどいただけましたらこちらで取り上げさせていただきたいと思います。
結構深掘りする内容であれば、みっちり時間を取って専門的に回答をさせていただければと思いますのでよろしくお願いします。
はいそれで今回の動画は以上となります。
ご視聴ありがとうございました。
正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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