ソーラー時計のメリット・デメリットとは?

いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき 誠にありがとうございます。 https://www.youtube.com/user/syohbido0512
ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は
「ソーラー時計のメリット・デメリットとは?」 について解説したいと思います。

「ソーラー時計のメリット・デメリットとは?」

今回の動画では
ソーラー時計について解説していきたいと思います。

太陽光や照明などの光を吸収し動き続けるソーラー時計。
現在ではとても便利で、幅広い年齢層から支持されている時計です。

そんな便利なソーラー時計。実はあまり知られていないことがあります。
ぜひこちらの動画で学んでいただければと思います。
よろしくお願いします。

意外に長い!?ソーラー時計の歴史

まず、ソーラー時計の仕組みについてですが、
光が文字盤から入り、中に入ってセルにあたることで発電(蓄電)するという仕組みになっており、内部にある二次電池に光が溜まっていく構造となっております。

実はこの構造、1972年にアメリカのラーゲンセミコンダクターというブランドが
針・アナログではない、LEDウォッチで発売しております。

ソーラー時計といえば近代的な印象を受けると思いますが、意外に長い歴史を持っているんです。

1972年というと、世界のクォーツ時計であるセイコーのアストロンが1969年に世界初のクオーツ時計を発表しております。実はその3年後に、このソーラー時計というのが発売されていることになります。

なのでたった3年後に早くもソーラー時計というのはできているんです。
その4年後1976年には日本ブランドのシチズンが世界初のアナログソーラー時計、太陽電池時計と言ってますけれども、クリストロンソーラーセルを発売しております。
なので実はこのソーラー時計というのは歴史が意外と長いんです。

現在ではソーラーだけにとどまらない!

ソーラー時計なんですけれども、現在ではソーラーだけにとどまっておりません。

特に日本ブランドではソーラーだけにとどまらず、
電波ソーラーやGPSソーラーなどがあります。何が違うかというと、

電波ソーラーは日本で発信されている二つの局から電波を拾うもので
GPSソーラーは宇宙空間にある人工衛星から受信するものです。

こういう風に色々派生モデルというのができてきております。

文字盤から光を吸収しやすいよう古いタイプでは文字盤が透明がかっているところも特徴で、カラーバリエーションが少なく、光をかざすと分かりやすいです。
文字盤を斜めから見ると割と分かりやすかったですけれども、
現在は技術がどんどん進んでおり、ソーラーっぽくないようなソーラー時計も増えてきました。

実際に時計をお見せします♪

それではせっかくなので実際に時計をお見せしながらお話をしていきたいと思います。

こちらに時計を用意してみました。まずはケンテックスの自衛隊モデル。

↑こちらは通常モデルとなり、ソーラーではありません。


↑こちらがソーラータイプとなります。

少し文字盤のほうが透明がかっていて、中にセルがあるのが確認できます。


このように並べてみないとなかなか分かりにくいですけれども
現在では模様などバリエーションだったり、様々なパターンが増えてきたと言えます。

↑こちらにあるのがシチズンレグノの懐中時計です。

懐中時計といえばレトロな印象なんですけれども、
こちらの時計はソーラー電波時計となっており、中身はかなり近代のものが使われています。

こちらも先程と同じく光を吸収し、蓄電そして全国に二か所ある電波塔から電波を受信して、いつでも正しい時刻を表示する仕様になっております。

レトロでありながら、かなり最先端の技術を使っている面白みのある時計ですね。

↓【過去動画】電波時計についても是非ご覧ください。

よくあるソーラー時計の誤解・・

ここで覚えておきたいことが一つあります。

よくあるソーラー時計の誤解についてですが、
時計店のキャッチコピーやカタログなどによく見かける「電池交換不要」というキーワードがあります。
実はこの「電池交換不要」というのは誤解を招く表現で、ソーラー時計に使われているのは二次電池というものが使われていまして、その二次電池というのは光を吸収して、その電池内に電気を蓄電していくっていう仕組みになってるんですけれども、
これは放電・蓄電を繰り返すことによっていずれ弱ってきます。

スマートフォンのバッテリーと同じです。
その為、この電池は劣化してくるので、いずれ交換が必要ということになることは
覚えておいていただければと思います。

なので「電池交換不要」ということはないですね。
あえて言うならば「電池交換はしばらく不要」ということになります。

 本題!メリットとデメリット。

ソーラー時計のメリットとデメリット、こちらについてお話をしていきたいと思います。

まずソーラー時計のメリットは光が当たっていることによっで蓄電されるので通常のクォーツ時計と比べて電池交換の回数がかなり少ないです。
その為、手が掛からず、電池交換もあまり気にしなくていいです。
通常であれば大体二年ぐらいで切れる電池も、こちらの場合はそれ以上を持つ可能性があるので手が掛からなく、時計の知識がそんなに無い方でも比較的気軽に使える時計となっております。

デメリットとしては いざ電池交換になる場合、おそらく十年に一度ぐらいになるかと思うんですけれども、通常の電池であればお近くの時計店で簡単に交換できますが、二次電池というのはどうしても時計店としてのストックを持っていないことが多く、基本的にはメーカー送りになります。
メーカー送りになるということはそれだけ時間とコストがかかるという風に思っていただくといいです。
通常よりも高い価格設定の電池を使っているので少々コストもかかり、さらに時間もかかるというところがデメリットであるかなと思います。

後は通常電池は放っておいても約二年間は動いてくれるというところなんですけれども
ソーラー時計の場合はやはり半年とか一ヶ月の短い期間、光を当てていないと止まってしまうという属性にありますので、そちらも覚えておいてどちらがいいかを選んでいただければなと思います。

はいそれでは今回の動画以上となります。
ご視聴ありがとうございました!

正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。 また、新商品入荷など、ライブ配信にて情報をお届けしております。 チャンネル登録お待ちしております。

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