今さら聞けない!「クォーツ時計」とは?

いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき
誠にありがとうございます。

https://www.youtube.com/user/syohbido0512

ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は
「今さら聞けない!クォーツ時計とは?」
をご紹介したいと思います。

 

今さら聞けない!クォーツ時計とは?

時計を着用したことがない世代も結構多くなった現代ですが、
正美堂時計店では2009年より時計の魅力や面白さというのをお伝えしようと
システムを通じて発信しております。

 

↓若いですね・・・

 

↓一番最初はワインディングマシーンについて配信しました。

 

このチャンネルを通じて時計に興味を持っていただく人が増えてきたということから
これからもっと時計に興味を持って頂く方へ
クォーツ時計の魅力について解説をしていこうと思います。

時計について動画を通じ
知識を深めていただければ幸いです。よろしくお願いします。

 

時計業界に衝撃が走った!クォーツ時計の誕生・歴史。

まずクォーツ時計というのは1969年…
ちなみにこの年は正美堂時計店が創業した年でもあります。

↓創業当時の正美堂時計店。

この年に正美堂が創業し
アポロ11号が月面に着陸したという歴史的な年でもあります。

この年のバーゼルワールドでSEIKO(セイコー)が発表したのがクオーツの時計です。

SEIKO(セイコー)が発表した、
「水晶振動子」というものを使用した腕時計の機構、それをクォーツ時計といいます。

1921年、すでにヨーロッパで発明はされていたんだですが
かなり大きいもので冷蔵庫とかタンス並みのサイズであったことから
携帯するには程遠い機構であったとされています。

柱時計なんかは、もう既に使われていたかもしれませんが
この技術が徐々に進化していきましてどんどん小型化されていった訳です。

小型化に成功したんですが次の問題というのが耐久性。
手に着けて大丈夫かどうか。そのあたりが解決されずに結構何年か経ちまして、
結局のところ1969年にセイコーのアストロンという時計
世界で初めてのクォーツ時計としてバーゼルワールドで発表されたということになります。

ちなみに世界初であるクオーツ腕時計の販売価格は45万円!
今から考えるとかなり高額な価格ですね…
世界で初めてなので仕方がないとは思います。

ちなみにそこからどんどん技術の革新というのが早まっていきまして
どんどん機械が小型化され、今現在ではかなりコストも抑えられて
格安で手に入る時計が開発され続けています。

今も開発が続いておりまして電子制御の時計だと
電波時計・GPSなど正確を推しにしたムーブメントも進化しております。
これも全てクォーツの一種として今でも進化し続けております。

 

クォーツショックとは

クォーツショックという言葉を聞いたこともあるかもしれませんが
多くの時計ブランドを震撼させた、かなり衝撃が走った出来事となります。

機械式時計のみのブランド、といいますか
機械式以外の取り扱いブランドは存在しなかったのですが

クォーツ時計は機械式時計よりも精度が高く、低コストで製作できるということで
機械式時計のみ制作していたブランドは太刀打ちが全くできなくなってしまったので
1970年代、ここでSEIKO(セイコー)が特許を公開しました。

公開したことによって各ブランドもクオーツの時計を開発することができるようになり、クオーツに参入したブランドも多いわけですが、
機械式時計に固執していた一部のブランド、一部と言っても結構多かったようですが
そういったアメリカやスイスのブランドがかなり業績がダウンしてしまいました。

これによってブランドが壊滅状態や倒産など相次いでしまいました。
これが世に言うクォーツショックというものになります。

クォーツ時計はかなり技術の革新ではあったんですけれども
一気に加速したおかげで、やはりそれまで主流であったものに対しては
衰退の道を辿ってしまった機構ということになります。

 

 時計の常識を覆し、自由度を高めたクォーツ時計

クォーツ時計はこういうクォーツショックなどの悪いところもあるのですがは、
良い部分もあり、「時計の常識を覆し自由度を高めた」ここに大きく貢献をしています。

基本的に今までは針で時刻を表示するアナログ時計でしたが
アナログ時計をクォーツ化し、デジタルや更なる小型化に成功したクォーツムーブメントも次々と開発されまして時計に新たな可能性を広げたと言われています。
ものすごい勢いでクォーツが普及しまして複雑時計の代名詞でもある、
クロノグラフやコンプリケーション、パーペチュアルカレンダーといった今までは相当技術が必要なものもあっさりが作れてしまうというのは
クォーツ時計のすごいところでもあるのかなと思います。

 

クォーツ時計をご紹介!

ではここからいくつか時計の方をお見せしながらお話をしていきたいと思います。


まずはこちらティソ(TISSOT)のPRXなんですが、
オーソドックスなクォーツ時計と言っていいのでしょう。

時分針と秒針というシンプルな構造になっています。
クォーツかどうか見分ける確認の仕方は秒針を見れば分かります。

ステップモーターというもので制御しておりますので
一秒刻みで秒針が動いていくもの。(ステップ秒針・ステップセコンド)
これであればクォーツと思っていただいて大丈夫です。

ですが、稀に違うものがあり
最近は滑らかな針の動き(スイープ秒針・スイープセコンド)があったりしますが
基本的にはこういった動きをするとクォーツと認識していただいて間違いではないのかなと思います。

たまに特殊なものがあるので気になる場合は値段などにも反映されておりますので
是非店員さんなどに確認してみましょう。

滑らかな針の場合だと高額な時計が多かったりします。

お次は自由度を高めたというところで
クォーツがすごいなと思うのはこちら。デジタル!


もちろんデジタルのみの時計もあるんですが
このようにアナログとデジタルが融合した時計というのも
クォーツ時計ならではといえるでしょう。

MTMスペシャルオプス/エアストライク II

こちら今ニューヨークの時間を指していますが
こういうクロノグラフであったり色んな多機能なものを表示するのも
クォーツ時計の特徴と言えます。

かなり自由度を高めたと言える機構と言えます。

次はクロノグラフ

こちらはアイアンアニー・バウハウスのクロノグラフですが
クロノグラフというのはストップウォッチです。
このようにボタンを押して時刻を計測することができる訳なんですが
今この2時方向の目盛りのように10分の1秒計であったり、
30分計、またまた60分計など配置も自由にできるのがクォーツ時計の特徴となります。

様々なモデルがいろいろなデザインで出しています。
機械式時計の場合どうしても配置にパターンができてしまいますけれども
クォーツ時計に関しましてはこれが結構自由に配置できるというのが面白いところであります。

そして自由に配置できた上で格安で作れるというのも一つの魅力といえるでしょう。
このように設定するとこのバウハウスはティソと同じ現行のムーブメントを使っているわけなんでその秒針の戻りが早いんですが、大体クォーツのクロノグラフなんかは滑らかに戻ったりします。

いかがでしたか?
このようにクォーツというのは自由度が高くさまざまな時計があります。

現在も進化しているクォーツ時計

クォーツ時計というのは現在も進化し続けています。

電池を動力源としているため消耗したら交換が必要となりますが
その代わり電池を交換すればまだ使えるというものです。

今は自己発電というか光を吸収して発電するソーラーであったり
電波を受信する電波時計・GPSなどの様々な技術が取り組まれて
どんどん今でも進化しています。

現在はアナログの魅力が再認識される機械式時計ですが、
クォーツ時計はそれとまた違った1つのジャンルとして受けとめていただくと
結構楽しんでいただける世界なのかなと思いますので、
ぜひこういった世界もご覧いただければと思います。

 

はいそれでは今回の動画は以上となります。

———————————————————————————–

正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。 また、新商品入荷など、ライブ配信にて情報をお届けしております。 チャンネル登録お待ちしております。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール