静かな秋の夜長が楽しみになる、懐中時計の音色

まだまだ暑いですが、夏と比べ少し涼しい時間帯が増えてきて、そろそろ軽い上着を羽織ってもいい季節になりました。

着用する服が増えるということはポケットの収納スペースが増えるので、懐中時計を楽しめる季節にぐんと近づいたと言えるでしょう。

腕時計は腕に巻いて着用しますが、懐中時計は文字通り懐に入れて携帯する時計で、アイデア次第で様々な持ち方が選べる、選択肢の多い時計なのです。時計の本場スイスでも数少ない、1910年から現代まで懐中時計を休まず生産するアエロウォッチは、懐中時計自体の選択肢が多いのも魅力で、古典的な王道のスタイルから、個性的ものまでたくさん存在します。

その中でもとりわけ存在感を出しているのがコブウェブ。

和訳すると「蜘蛛の巣」ですが、その名の通りクモの巣状に加工されたムーブメントがとても美しいスケルトンウォッチなのです。ゼンマイを巻くと、歯車同士が噛合いまるで命を吹き込まれたかのように動き出す様は、時計を眺めるのが楽しみになるほど。秒針は蜘蛛の形をしており、時計とともに動き出します。

スケルトンウォッチの魅力は見た目だけではありません。
時計から発せられる音もその魅力の一つで、一時間に18,000振動、一秒間に5振動のゆったりとしたロービートを奏でてくれるのです。昔からテレビなどで聞いたことのある、時計らしさを感じさせてくれる音は聞いていてとても心地がよく、アンティークウォッチと同じ振動数で、大昔から変わらぬ音は秋の夜長をとてもノスタルジックに彩ってくれるのです。

腕時計と比べ桁違いで少ない生産数の懐中時計ですが、腕時計では体験できない魅力が詰まっているのです。

正美堂 合田圭四郎

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