日本の時計史に残すべき一本

 

航空機、それも戦闘機に使われていた飛行時計。文字盤にはセイコー(精工舎)のブランド名などなく「時」の一文字のみ(よく見ると一日撒の刻印あり)。
この時計は二種類あり、スモールセコンド仕様の九八式とセンターセコンド仕様の百式。

スモールセコンド仕様なので九八式と思いきや、6時方向にスモールセコンドなので配置が逆。九八式は戦闘機のコックピットウォッチとして使われていたため12時方向にスモールセコンドがあり、6時方向にリューズがあるので、この時計は百式の文字盤にあと付けで19セイコーの外装とムーブメントを合わせたと思われます。

文字盤と針には、現代では使われることのないラジウムが塗布されており、70年以上経過した今でもしっかり発光。眺めていると、時計にまだまだ現役だと主張された気分になります。
日本の時計の歴史に残すべき一本なので、これからしっかりメンテナンスを行い実用できるレベルへ復活を目指します。

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