航空機、それも戦闘機に使われていた飛行時計。文字盤にはセイコー(精工舎)のブランド名などなく「時」の一文字のみ(よく見ると一日撒の刻印あり)。
この時計は二種類あり、スモールセコンド仕様の九八式とセンターセコンド仕様の百式。
スモールセコンド仕様なので九八式と思いきや、6時方向にスモールセコンドなので配置が逆。九八式は戦闘機のコックピットウォッチとして使われていたため12時方向にスモールセコンドがあり、6時方向にリューズがあるので、この時計は百式の文字盤にあと付けで19セイコーの外装とムーブメントを合わせたと思われます。
文字盤と針には、現代では使われることのないラジウムが塗布されており、70年以上経過した今でもしっかり発光。眺めていると、時計にまだまだ現役だと主張された気分になります。
日本の時計の歴史に残すべき一本なので、これからしっかりメンテナンスを行い実用できるレベルへ復活を目指します。
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正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
●正美堂時計店●
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