意外に多い！？電波時計の受信トラブル。

いつも正美堂時計店（ショウビドウ）をご覧いただき 誠にありがとうございます。
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ウォッチバイヤー　専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は
「意外に多い！？電波時計の受信トラブル」

とても便利な電波時計なんですけれども
特定の条件を満たすと全然受信ができない場合があります。

今回はそちらのトラブルについてお話をします。

 

意外と多い電波時計の受信トラブル

いつでも正しい時刻を表示してくれる電波時計。
自動的にセシウム原子時計の時刻を反映しており、
誤差は10万年に1秒ととても高精度と言われております。

便利な電波時計なんですが
たまに受信できないトラブルがあります。

当店ではお客様に出荷前に受信テストを
必ず行って出荷しているんですが

やはり届いた時点で「あれ？時間が少し狂ってますよ？」
なんて事もあります。

それには原因があり、その場合の対処法などを
今回の動画では解説をしておりますのでぜひ最後までご覧ください。

 

電波時計は常に受信しているわけではない

まず電波時計は常に受信しているわけではないということを知っておきましょう。

日本国内には二局、電波を発信している場所があります。

東日本では福島県のおおたかどや山。
西日本では佐賀県のはがね山。
この2か所から電波は発信されております。

その時計がどちらかを受信して正しい時刻を表示するという仕組みになっていますが
受信するタイミングというのがあり、常に受信しているわけではないです。

基本的には人が活動しない。つまり、動かないであろう時間帯の
「午前2時から午前4時」この時間帯を大体受信するタイミングというように設定されているんです。

やはり移動が少ない時間の方が正しい時刻を受信しやすいので
移動していると受信ってしにくいですね。

なので、こういった活動時間が少ない時間帯を狙って受信するようになっています。

 

受信しにくい環境

お次は受信しにくい環境というのを少しまとめましたので解説していきたいと思います。

まずこの受信しにくい環境におきましても大まかに二種類分かれております。

その場所では受信多分できませんよっていう場所と
いや条件が整えば、時間がたてばひょっとしたら受信できるかもしれません。
という2つのケースがあります。

 

場所を変えた方がいい場合

場所を変えた方がいい場合についてですが、まず

「ビルの中」
ビルは鉄筋に囲まれているので受信しにくいです。

「鉄筋コンクリート」の建物の内部とか地下など、
この場合は受信されないことが多いです。

結構オフィスなんかでも掛け時計を置いたりして
「受信できませんでした。」っていうことを聞いたりもします。
多分こういったケースもその可能性はあります。

 

お次は
「高圧電線」「テレビ塔」とそして「空港」、あとは「線路」や「交通量の多い場所」
上記の場所は実は受信しづらかったりします。

「万年渋滞」のところなんかもやはり受信できない可能性がありますので

こういった場合、少し場所を変えて受信することをおすすめします。
場所を変えることによってきちんと受信できる場合がありますので
一度変えてお試しいただければと思います。

 

あとは
電波ノイズを発生するところで「変電所」っていうのも
結構ひょっとしたら受信しづらい場所であるかもしれませんね。

そういった場合、少し離れた場所で受信をして
家の中に置いたり、持ち歩くっていうのも一つの手段かと思います。

 

そしてスチールなど「金属製の家具が近くにある場合」
よく一般的には家庭でいうところのメタルラックとか
そういったものを結構多様する人も多くいらっしゃったりするんですけども
そういった環境の場合はまともに受信できない可能性があります。
なので、できる限りそういったものと離して窓際などに置くと受信ができるかもしれません。

 

時間がたてば変わるかもしれない条件

お次は
「時間がたてば変わるかもしれない条件」というのがですね

「工事現場の近く」で
常に365日毎日万年工事している場所がたまにあったりするんですけども
基本的に工事をずっとしているっていうのはないんですよ。
なので工事が終わるとまともに受信できる可能性があったりします。

 

もう一つが
ほとんど、どの都道府県でも当てはまるんじゃないでしょうか、
「天候が悪い場合」です。

大雨とか台風とかそういったとき天気が荒れているという時は
やはり受信をしにくいので
そういった場合は晴れた日に試して頂くのがいいのかなと思います。

 

お次は「テレビ」や「パソコン」
「冷蔵庫」や「ファックス」などの
家電品やOA機器などの近くにある場合もまともに受信できない可能性があります。

その場合はやはりそういったものから
少し離れて受信してみることで解決することがあるかと思います。

 

固定で使用する掛け時計の場合でしたら
予期せぬ工事や悪天候を気にする程度で大丈夫なんですが、
携帯して持ち歩く懐中時計であったり腕時計なんかになってしまうと
やはり知らず知らずそういった条件の物に近寄っていることもあったりします。

そして、たまたまその場所にいる時間が長い場合
「なかなか受信できないな」なんて感じたりしたりしますが
そういう場合は先ほど述べたような条件というのを
一度照らし合わせていただいて、これだと受信しづらいかもなと思いましたら
場所を変えて試して頂くことで解決する可能性があります。

今一度、お使いの環境というのは確認されてみることをおすすめします。

 

最低限の使い方を知っておく

「最低限の使い方を知っておく」とトラブル回避できる可能性があるということをお伝えしておきます。

最近は当店でもシチズンのレグノの懐中時計は電波なんですが
こちらは最近はどんどん、これはシチズンに限らず
いろんなメーカーで言えることなんですけれども
印刷物を減らすということで説明書の簡略化がだんだん始まってきています。

 

シチズン　レグノ ソーラー電波 懐中時計 KL7-922-31 ゴールドカラー　

 

シチズンなど説明書を見ると
「こちらからダウンロード下さい」というようにQRコードが書かれてまして
そこから説明書をご覧くださいというかたちになっています。
ちなみに僕は今回、そのコードで読み込んだページを印刷してみました。

印刷するとこんな感じです。

これは理解するのにすごく時間が掛かります・・・。

今はやはりスマホの時代ですから老眼が始まるの早まっていると言われてます。

そんな時代の中、多分これでは見づらいですね。
調べたいことを探すのは至難の技かなと。

しかもこれを全部覚えろというのは、まず無茶なので
そうではなくてですね、

最低限の使い方さえ知っておくことによって
トラブルが起こった時でも対応できるということになります。

今回先ほど説明したように環境をまず見直していただく
もしくは変えていただいて受信を試してもらうってこととですね。

 

知っておきたいのが電波の受信というのは
自動で受信する方法と強制受信する方法とあります。

自動で受信を試みる場合というのは
そこに放置してま条件が整ったところで放置して、一日もしくは二日とかですね
数日間置いておくことで知らず知らずの間に受信されている可能性があります。

しかしながら、そんな悠長に待てません
今すぐちゃんと直したいっという人は
「強制受信」というのをまず試みていただくことをおすすめします。

受信できる環境でありましたら、そのボタン操作で問題なく受信できますので
ぜひお試しいただければと思います。

時間がある方はもうそのまま放置していただいて
時間のない方は強制受信行っていただくと。

強制受信のやり方はで時計によっても変わりますので
是非そこは先程の説明書など確認していただき、受信方法っていうのを見てみてください。

そこだけ覚えておくと何かと便利かと思います。

はやり電波時計は合わなければ電波時計の意味がないので
ぜひ受信をさせてきちんと正しい時間を表示できるように
設定していただければと思います。

 

補足

今はこの東日本西日本と東西どちらでも受信できるのが
当たり前になってきておりますが、
15年程前なんかは東局対応、西局対応という風に分かれていたんです。

なので東日本にお住まいの方は西日本の方にプレゼントして
間違って東日本用の電波局に対応した時計をプレゼントして受信ができなかったなんてのケースも昔はよくありましたが

今ではそういったのはないのがまだ便利だと思いますけれども。
電波というのはそれぐらいすごく便利なようで、まだまだ発展途上な部分があったりしますのでそういった条件なんかも色々見ながらご理解いただければと思います。

あとはこの電波に関して
確かに基本的には毎日受信・発信されているんですが
しかしながらそれができてない時がたまにあったりします。

ツイッターなどでも
そういった情報って実は発信されてまして
「本日何時何分止まってます」みたいなことを配信しています。
是非そういった情報をリアルタイムで今は見えるので確認していただければと思います。

 

先程言いました
その福島県のおおたかどや山と佐賀県のはがね山
こちらの両方、ツイッターで発信されていますので
ぜひまともに受信ができない場合はこちらもチェックしていただくことをお勧めします。

 

ここ十何年かで長期的に電波の送電が止まってしまったっていうのがありまして
それが何かって言いますと2011年3月11日の東日本大震災です。

この時はさすがに数日間、数日間でも結構な日数がありましたけども
一切電波受信っていうか送信できなかったので、
つまり受信もできなかったという条件が整っていました。

そういった天変地異が起こった場合としても
インフラが整わなくなってしまうんですけれども
通常はそんなこともなくちゃんと受信できるかと思います。

はいそれでは今回の動画以上ございます。