今さら「知らない」とは言いづらい、時計の用語スペック 5選ー後編ー

いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき 誠にありがとうございます。
https://www.youtube.com/user/syohbido0512

ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は
前回に続き、

「今さら知らないとは言いづらい
時計の用語」の後編をスタートしたいと思います。

今さら知らないとは言いづらい時計の用語 後編

前回はクォーツメインでしたが
今回は機械式メインでご紹介します。

ではまず、先日YouTubeの方で
コメントをいただきましたのでご紹介させていただきます。

初歩的な質問かもしれませんが
クロノメーターって何でしょうか?
規格の名前ですか。
時計の規格なのだとしたら
他にもあるのでしょうか。
教えていただければと思います。
これは
今からお話しする内容でまた出てきますので
ぜひ最後までご覧ください。
ウォッチバイヤー 合田
ウォッチバイヤー 合田

 

シースルーバック

通常、時計は蓋でしっかりと固定されていますが
シースルーバックの場合は
裏ぶたがガラスでできており
内部が見える仕様になっています。

同じ意味で
違うキーワードとして「裏スケ」と呼ばれたり
「グラスバッグ」と呼ばれたりもします。

「スケルトン」と誤解されることが多いんですけれども
こちらのオリスの場合はシースルーバックで、
動いているテンプなどが見えます。
キャリバー400です。

ご紹介しているオリス商品はこちら

↑こちらは正美堂オリジナルウォッチですが
これもシースルーバックです。
裏面から機械が見えるようになっております。

 

よく誤解されるのが
こちら裏面も見えるんですけれども
表面も見えるため「スケルトン」です。

↓裏面

↓表面

シースルーバックとスケルトンの違いを
認識していただければと思います。

オープンハート


文字盤の一部、
こちらはテンプの部分がくり抜かれて
躍動感のある動きを見せてくれます。

フレデリックコンスタントというブランドでは
「ハートビート」とという名前で呼ばれていますが意味的には同じです。

オープンハートの方が認知度が高い印象です。

裏面から見ても
もちろん表側が見えます。

こちらはレイモンドウェイルの商品です。

クイックデイト

通常カレンダーは午後8時以降から
徐々に動き始めますが、クイックデイトは
瞬時にカチッと変わるのが特徴的です。

よくこの機能は備わっていたら
良い時計と昔はおっしゃる人がいらっしゃいました。

ちなみにロレックスでは
「デイトジャスト」呼ばれています。

この名称がやっぱり認知度が高いのか
デイトジャストというふうに
キーワードで広まっている印象です。

こちらアビエイターのダグラスデイトですが
デイデイト機能となっています。
日付と曜日、
こちらが12時ちょうどに
瞬時に変わるようになっているのが特徴です。

クロノメーター

スイス公認クロノメーター検定協会
通称コスクが認定した時計の本場スイスでも最高峰の企画。
認定されている時計には規格をパスした証として
認定証書が付属されます。

ロレックスやグランドセイコーでは
このクロノメーターに加え
独自にさらなる厳しい基準を設けています。

古い時計ではクロノメーターと表記があるからといって
全てコスク認定とは限りません。
同じクロノメーターでも違いますのでご注意を!

認定されておらず
クロノメーターと表記されている
時計はたくさんありますので気になる方は
よく確認することをおすすめします。

また同じではないんですけれども
スイス最高峰の規格としては
「ジュネーブシール」というものがあります。
こちらはムーブメントに
刻印と認定証書が付属されます。

ちなみに↑こちらのムーブメントは
クロノメーターではありませんがクロノメーターと同じ仕様の
手巻き式ムーブメントとなっています。

正美堂オリジナルウォッチで一番推しているムーブメント、
クロノメーターと同じ素材が使われているため
安定した精度でお使いいただけます。

時計としてはこのような感じです。しっかりとムーブメントが
中に収まっています。

クロノメーターとクロノグラフなど混合されやすいので
そういう違いなんかも考えて時計を見ていただくと
より面白く感じていただけるのではないでしょうか。

秒針止め

リューズを引き、時刻調整の状態になると
秒針が停止する装置です。

こちらは今動いていない状態なので
リューズのネジ込みを緩めてゼンマイを動かします。

時計自体が動き始めたら
リューズを引いてみます。

引くと秒針がストップしました。
これが秒針止め装置というものです。

時間をきっちり合わせたい方がよく行うんですけれども
本来、機械式時計というのは日差で誤差は発生します。

なのであんまり重要視する必要はないですが

例えばチームで行動する時などは同じ時間を共有するために
秒まで合わせることがよくあります。

ちなみにこの秒針止め機能なんですが
よく「ハック機能」とも呼ばれます。

これはなぜ「ハック」というのか?
戦時中、兵士が作戦前に「ハック」と声を出して時刻を合わせる。
これから由来しているキーワードになります。

浸透していることもあって
秒針止めというよりは
ハック機能で通じることが多いです。

店員さんも
ハック機能と呼んでいることが多いですね。

19セイコーの場合、同じ秒針止め機能でも
秒針止めでリューズを引くと
引いた瞬間には止まらずに
12時位置で止まるようになっています。

そしてまたリューズを戻すと動き始めます。
これは鉄道職員が朝出勤してゼンマイを巻き、
全員でせーの!で時間を合わせてからと言われております。

ちなみに日本のミリタリーである自衛隊では
海上自衛隊ですと「時刻整合(じこくせいごう)」と呼ばれています。

「時間」というキーワードで時計を合わせるんですが
「時間」の「時」の時点で全員がスタートさせるという感じですね。

陸上自衛隊では「時刻規正(じこくきせい)」と言い、
同じ意味ですが違う名前で呼ばれています。

またこちらは別の機会でご紹介したいなと思います。

 



正美堂時計店は、時計知識を深めるため、お客様に正しい情報をお伝えするため、週1度時計に関する勉強会を行っております。
また、新商品入荷など、ライブ配信にて情報をお届けしております。
チャンネル登録お待ちしております。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール