時計を購入後にやるべきこと

今回のYoutube日曜日勉強会では
「時計を購入した後にやること」
こちらについてお話をしていきたいと思います。

時計というものは購入したら着用するのが楽しみでなりません。
ひょっとしたら購入した後に時計店からそのままつけていただく方もいらっしゃるかと思います。

もちろん当店でもお買い上げ後に気に入って
「いや今からつけていく」なんて方もいらっしゃるんですけれども
帰ってやるべきこと。まずこれだけやっていただきたいなと思うことを今回お話をしていきたいと思います。

最後までご覧ください。

ボックスを保管しておくべき理由とは

クォーツにしろ機械式時計にしろ、おいおいメンテナンスというものが必要となります。

そのためにはメンテナンスをするにあたって必要なものというのがあります。

まずは必ず必要なのが保証書
保証書がないと並行扱いになったりとか「保証書がないので対応できません。」
なんてブランドも存在します。

どのブランドも一律それであればいいんですがブランドにより
条件・対応が変わってくるので、ややこしいところでもあります。

そのために帰ってまずすべきことというのは付属品をどう管理しておくか?
そこをまず決めておいたほうが後々のためにいいですよ。ということで今回はお話をさせていただいてます。

いざ故障であったりオーバーホールや時計をいつか手放して他人に譲渡するとか、売るとか
あとは息子さんに譲るとかそういったことがあるかもしれません。

そういったときに時計本体を裸で渡すよりは
きちんと付属品も一緒においておく方が何かと得なことが多いです。

そして結構ブレスレットなんかも調節して
余りコマがなくなっちゃった!なんて方もよくいらっしゃるんですよ。

そういったこともあってですね、全部管理していくことをオススメしています。

保証書や同梱物を必ず確認しておこう!

まずオーナーがやるべきこととしては
➀時計を持って帰りまして中身を確認します。
②保証書が入っているか。
③保証書以外の説明書などの同梱物が入っているか。
④ブレスレットタイプで調節している場合は余りコマはあるか。

このように普段使わないもの一挙に固めておくことがオススメです。

管理できる方ならいいですが
そういうのは結構わりと面倒くさいタイプ(私も笑)の方はまとめておくといいです。

時計一本しか使わないって方は割と簡単かもしれませんが
やはり何本かコレクションを持っていると管理というのがややこしくなります。

案としては
一つのその購入したときのボックスに全部入れておいて、
あとはもし残っていたら購入時のレシートなど購入日や金額が分かるもの
その箱に貼っておくことによって次回メンテナンスをいつやるべきかっていうのは分かるんですが
そういうのを簡単にするためには是非購入したあとはひとまとめにしておいた方がいいです。

人間というものは時間がたつと記憶がなくなります。
忘れていく生き物なので見たら分かる保管方法をしておくことを強くお勧めします。

保管場所は高温多湿NG。

次に保管場所についてですが、
時計の付属品などは思っているよりも長期間保管します。

本当に出すことってほとんどないです。
余りコマなどは特に体型が変わったりとかですね
体型変わっても腕の太さってすぐには変わらないので
やっぱり思っているよりも長期間ボックスというのは
その場所にずっと保管しておくことになります。

保管場所というのがとても大切でちゃんとしたところに
置いていないとですね何年かぶりに見ると
本当に浦島太郎のように一気にこう・・ぶわっと年を取ると言いますか・・・
劣化してしまった姿を見て驚くなんてことがあります。

これ実際に自分の体験談として後ほど実物の箱の方はお見せするんですけれども
付属品の保管にも気を遣っておいた方がいいということは先に言っておきます。

このあまり持ち出すことのない箱なので
保管は普段触らない場所、つまり部屋の隅とか部屋と言いますかねもの大きな角とかですね
目に入らない部分に保管しておくことがよくあるんですが、
そこが高温多湿な場合は思っているよりも速いスピードで箱の劣化というのは進んでしまいます。

直射日光と高温多湿を避けて、かつ、湿気が溜まりにくい場所がいいです。
湿気ると、例えば革ベルトが付属品でついている場合で革ベルトしばらく使わないので入れておこうということで年単位で保管しておくと、革ベルトを出す頃にはカビだらけなんてこともあったりします。
なので保管場所は気を付けておく必要があるんですが
シリカゲルなどの湿気取りというものを使うのも一つの方法かと思います。

それでは箱の方を出しますので一度見ていきましょう
こちらにあるのが現行のフォルティスのボックスになります。

結構昔と比べるとコンパクトになりましたね。このように外のカバーを外しまして
中の蓋を開けるとこのような感じが入っていますがこれらの現行の箱なので
結構最近の状態っていうこともあってきれいですね。

今この状態をキープできればいいんですが
想定外の劣化をしないように気を付けて保管していきたいと思います。

そしてこちらが
僕がこのフォルティスのコスモを買った時のボックスです。


正直なところ箱の所在すら全く忘れてました。
全く考えずに13~14年ぐらい・・ちょっと分からなくなってきたんですけれども
10年以上保管しておいたのがこのボックスです。

探すのにも今回かなり苦労しました。
なぜ記憶に無い場所だったのでやっと見つけてきたんですけども中身がどうなってるか蓋を開けたいと思います。

この時点でこの次に進みたくないですよね・・
劣化の塊と言いますか思いっきりカビが生えてます。

はいもうボロボロというのはふさわしいですね。
ひどいです。開けるのも嫌なぐらい・・。

はい開けてみましょう。

こんな感じでま中身はまだ
そんなに触れてなかったのがそこまで進んでないですけれども
外見が本当にひどくてもうこれでは使えた代物ではありません。

ということでもうこのボックスは廃棄以外何も無いです。
かなりボロボロ過ぎて驚きました。

僕の中ではもっときれいな状態のつもりだったんですけれども
もうそんな記憶とは裏腹にめちゃくちゃ汚れてました。
ひどいです。

いかがでしたか?
あのようにかなり劣化したボックスはメンテナンスの時にさすがに使うことすらできませんし
もし何かの思うことがあって人に譲るときでも、あのボックスをさすがに渡せませんよね。

なのできちんと保管さえしていれば
劣化というのは食い止めることができるんですけれども
放置してしまうとあのように開けると驚くような状態になりますので
ぜひはこの保管というのは気を付けてしていただければと思います。

 

付属品の保管も気を付けておこう!

また付属品がなくなると
後で色々トラブルの元になりますので大切に保管しておきましょう。

結構管理がしっかりしてる方なんかは
ここにオーバーホールした時の控えなども全部置いている人とかもいます。

正しく保管することによって
間周囲とかオーバーホールの履歴も分かると、つまりその時計の履歴が全部見れて
中古品として販売したり人に譲るときでもかなり評価が高くなりますので、ぜひそういったところも気を付けて保管していただければと思います。

それでは今回の動画は以上となります。


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