コロナ禍の今だからこそ知ってほしい、買わない方がいい時計。

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ウォッチバイヤー　専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.

今週の時計に関する日曜日勉強会は

コロナ禍の今だからこそ知ってほしい、買わない方がいい時計。

今回は「買わない方が良い時計」、こちらについてお話しをしております。
失敗しないためにもぜひ最後までご覧ください。

コロナ禍になってから中古品というのはかなり賑わっている気がしますけれども、中古品を個人で売買する某有名オークションサイトや有名フリマアプリなどが盛んになってきております。

不要な物を必要に思う人が購入するというのはとても理にかなっていて、「ものを大事する」「不要な物をなくす」という意味でもすごくいいことなんですけれども、そのマッチング自体が必ずしも正しいものではない、という場合があるんです。

今回の動画では買わない方が良い時計についてお話をしております。
また始めての時計で中品を選ばない方がいい、こういった動画も以前の動画で紹介しておりますので是非こちらも、初めての時計で中古品を考えている方はご覧頂ければと思います。

時計のスペックはよく下調べする

まず欲しい時計はスペックなど細かい情報を下調べすべき。

下調べというのはかなり調べる必要があります。
販売されている時計を見ると出品者が正しく情報を理解していない、または代理で出品して代理の人がよくわからず書いているというのを多く見かけます。

クォーツを機械式と書いていたり、その逆であったりとか、スペックが明らかに間違っている説明文というのをよく見かけます。

そういった場合、鵜呑みにしてしまって届いた後トラブルになるなんて話も少なからず聞きますので、せめてスペックだけでも正しい情報を把握しておきましょう、ということです。

欲しいと思った時計で中古品しか選択肢がないという場合は、メーカーホームページであったり、オンライン上からでも調べて正しい情報をできるだけ多く把握した上で手に入れることをお勧めします。

その情報とマッチしてない場合、最悪の場合はその時計が偽物だったというケースもありますので気をつけておきましょう。

レアなものほどそんなに出回ってない、こちらもまず念頭に置いておくべきなんです。

よく説明文なんかを見るとレアとか珍しいとが貴重ですみたいな感じの一言で片付けられていることがよくあるんですけれども、そもそもレアなもの自体がそういったフリマアプリやオークションサイトでやすやすと出回ることはまあ無いです。

やはり好きなマニアの方は先に探して買ったりとか、もし仮に出ていたとしてもそれなりの値段になってしまっているのが普通です。
そんなに簡単にレアって出ないんですね。

並行品で日本ではそもそも流通していないモデルとか、悪い場合は改造品というケースもあります。

もちろん納得理解した上で購入するならまだしも、説明文を鵜呑みにして「あ、これレアなタイプだ」みたいな感じであっさり信じてしまうのはかなりハズレを引く確率が上がりますので、そちらはできる限り鵜呑みにしないことをお勧めします。

売られている経緯を考える

次に考えたいのが、どんな経緯で今に至っているのかっていうのを細かく確認すべきなんですね。

その時計、特に古い時計なんかになりますと、その時計がどういった経緯でオークションやフリマアプリなりて流れている状態なのかっていうのはやはり情報がわかりません。

もちろんわからないケースの方がほとんどかと思いますけれども、せっかくを気に入って購入しようと思う時計であれば、お値段の関係もあるかと思いますけれども一度は出品者の方に確認することをお勧めします。

それで質問して回答すらされない方は、そもそも取引を多分疎かにする方かも知れませんので、やはり鵜呑みにしない方がいいと思います。

特に画像なんかもそうですね。
画像に細かく写ってくれている場合もあったりしますけれども、「恋は盲目」と言いますか、好きになってしまったら、そういう嫌な部分を見ずに買ってしまうケースというのも何か、あってしまいます。

ですので、気になっているものはいい面も悪い面も情報はきちんと把握した上で購入することをおすすめしますので、出品者にいろいろ質問をしてみましょう。

「コンバートウォッチ」は要注意

次、購入するのをやめた方がいい時計は「コンバートウォッチ」というタイプです。

よく出品されているもので見かけるんですけれども、ロレックスのアンティークとか、ヴィンテージな時計なんかのムーブを使ったコンバートウォッチ、懐中時計の機械を外して腕時計にしたとかですね、よく見かけたりするんですけれども、この新品のケースにケーシングしている時点で、100年前のものと同じケースでなかなか見つからないです。

それ専用に作ればまだいいんですけれども、その場合それなりの価格になってしまっているんです。

ほとんどがやっぱり価格が高くなるわけなんですけれども、すっぽり入ってプラスチックとかで止めていたりする場合があるのですが、そういった時計というのは構造上正しくないので後々の故障を簡単に引き起こします。

やっぱり竜頭の芯が正しい位置になっておらず、時間調整でリューズを引き上げたりを何回かしているうちに外れてしまうといった故障を引き起こす可能性があります。

それほど作りがしっかりしていない可能性があるということもよく理解しておきましょう。

結構見ているとそれなりの値段になったりしています。
もちろん正しく販売されている方もいるようです。正しくその時計を作り上げている人もいらっしゃるんですけれども、多くの方はコンバートウォッチを失敗されている話もよく耳に入ります。

こういった時計というのは、一番いいのは実物を拝見した上で購入するのがまず間違いない方法といえるでしょう。

後ほど絵の方もお見せします。

こちらに3点の時計を用意してみました。

まず19セイコー、すべて19セイコーなんですけれども、こちら15石の19セイコーは昭和35年以降5年から生産されているわけなんですけれども、この時計の裏を見ると36年で国鉄モデル。

そしてこの年代は初期型なので、この懐中時計のチェーンをはめるカンが楕円形です。
つまり形としては年代にもあっている正しいものということになります。

特徴としては、スモールセコンド部分がシルバーカラーなのが特徴です。
文字盤を見比べてみるとわかりやすいですね。

お次のこちらは昭和の42年のタイプ。
38年以降は白文字盤になってますので年代的には合っています。

この場合、この42年の状態でシルバーのスモールセコンドであれば、ひょっとしたら部品が入れ替わっている可能性があると疑ってもいいでしょう。

また、針も青なんですが、この翌年から黒になるので、針の色も確認しておくことをお勧めします。

でお次、こちらは私物で使っている時計なんですけれども、まずセイコー15石の記載がありません。
ということは、このモデルは7石ということになります。

実際こちらのモデルは僕は私物で使っていて15石の機械に入れ替えています。
なのでスペックとしてはグレードが上がっているわけなんですけれども、注意すべきはこの逆のパターンです。

15石の表記があるのに中身が15石でないという場合があります。
この場合なんかは良く画像を確認することをお勧めします。

年代というのをよく理解してから購入したら間違う可能性はグッと下がります。
なので、欲しい時計の年代というのは決まっていますからそういった時は下調べをしっかりしておくことをお勧めします。

最後に

いかがでしたか。
あのように時計の条件が分かっている場合、条件と合わないもの、「あれおかしいぞ」という風に疑問に思ったことはまず出品者にぶつけるなど質問してみることをお勧めします。

その場合はやっぱり一致していない時は年代が合っていない、ということは後から部品を合わせた可能性は高いということなります。

決してそれはレアという一文字では片付かないことになりますので、きっちり裏付を取ることをお勧めします。

この不用品を出品するオークションやフリマアプリというのは、時計がたくさん出品されています。
失敗のリスクを考えると事前の下調べがかなり重要となってきます。

失敗をしないためにも正しい情報を見分ける嗅覚は養っておきましょう。

せっかく手に入れたのにハズレを引かないためにも、欲しい時計の背景がしっかり調べ、信頼できる人をお店から購入することをお勧めします。