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ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
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今週の時計に関する日曜日勉強会は
こんな人ほど手巻き式時計を持つべし!
今回の動画では「こんな人ほど手巻き式時計を持つべし!」こちらについてお話をしていこうと思います。
割と敬遠されがちな手巻きの魅力を語れればと思います。
手巻き式腕時計の魅力とは?
現在の機械式時計の主流というのは自動巻きです。
多くのブランドでも自動巻きが出されていることで多くのお店でもやっぱり店員さんがお勧めするのは自動巻きの時計となっております。
確かに着用しているだけで自動的にゼンマイが巻き上げられる自動巻きというのはとても便利な機能なんです。
機能なんですけれども使用する人の背景、例えばコレクション一本しかなくてその一本をずっと愛用している方に関しては自動巻きが一番最適といえます。
しかしながらやはり二本、三本、四本という風にコレクションが増えていくとローテーションで使っていく訳なんですが、そのときに全部の時計が動いているわけではなく、偏ってしまいます。
その時に手巻き式時計とか色々他のジャンルを持っておいた方が良い場合があります。
相性で言うと自動巻き一本とクォーツみたいな感じでやっていくと本当は便利なんですけれども。
あとは手巻き式時計ばっかり持たれる方なんかもいます。
この手巻き式の良さというのを今から掘り下げていろいろお話していこうと思います。
こんな人は手巻き式を持つべき
まずこういう人は絶対に手巻き式を持つべきというのは一つ目が「自動巻きなのにリューズをしょっちゅう巻く人」。
これはもう自動巻きなんですけれども、よくいるんです。
朝とか巻いたりとか暇があれば自動巻きのこのねじ込みを解除してこういう風に巻いてる人、自動巻きの特徴としてはゼンマイが満タンで巻き止めというものはないです。
なので永遠に巻き上げられてしまうんですけれども、これをしょっちゅうやっている方は少し注意が必要となります。
この自動巻きってその名の通り着用しているだけで自動的にゼンマイが巻かれるわけなんですけれども、止まっている状態から動き始める時に最初にはゼンマイを人間の手で巻いてあげる必要があります。
朝起きていきなり走るみたいな感じになるわけなんです。
けれどもそうではなくて、朝起きてまず少し歩いた上で走るっていう感じにと捉えていただくと分かりやすいかと思うんですが、少しだけ手巻きで巻いてあげてあとは秒針が動き出したら着用して、あとはもう腕に着用してるだけで重力でローターが巻き上げてくれるという構造になっています。
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そうにもかかわらず手でしょっちゅう巻いてる人っていうのはどうしてもこの切り替え車のところが擦れてしまいますのでいずれ摩耗して故障する原因となりますので、そういう自動巻きなのにしょっちゅう巻いている方は手巻きを是非持ってみるべき人と言えますね。
お次が自動巻きの時計が止まってしまう人。
やっぱり現代なのでデスクワークなんて結構多いです。
僕たちも時計店の仕事なんですけれども、じゃあ体しょっちゅう動かしてるかって言うとそうでもなくて店頭で立っている時はまだいろいろ腕降ったりとか動いたりしするんですが、
基本的にパソコンの前でいろいろメールの返信とかそういったデスクワークばっかりやっている時っていうのは正直言うとその時計に重力あんまりかかってなく動かないのでやっぱり巻き上げがどんどん緩んでいくということもあります。
それがやっぱりひどくなってくると止まってしまうんですね。
やっぱりしょっちゅう止まってしまう方っていうのは巻き上げが足りないという形になります。
それで手でゼンマイをしょっちゅう巻いてしまうっていう行動に繋がってはいくんですけれども、こういう方こそ手巻きを使っていただくと自動巻きの時計でもこれ手巻きでも一緒なんですけれども、
中途半端に巻いている状態というのは言えばゼンマイはしっかり巻かれていないので本来のポテンシャルを発揮できないです。
本来のポテンシャルを発揮できないので遅れがちだったり進みがちとか精度が安定しないということにも繋がるんです。
なのでその場合、一律で例えば朝毎として一律で動いてくれる手巻きというのはそういった精度のばらつきが起きにくいというメリットがあります。
一日に巻くだけでいい状態が維持できる手巻きというのはそういう面ではとてもおすすめです。
それではせっかくなので手巻きの実物を見ながらここでお話をしていきたいと思います。
手巻き式腕時計の巻き方
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手巻きは持ったことないが巻くのが面倒と思っている方、こちらなんですけれども手巻き式時計を持ったことがない方ほど手巻きが面倒だと思い込んでいることが多いです。
確かに自動巻きと比べるとわざわざ巻き上げる必要がある手巻きというのは面倒に感じるんですけれども、このほとんどの方が慣れることで全くストレスなくなります。
毎日の生活の中のルーティンとして手巻きを巻くという構造が入るだけで全然面倒に感じなくなります。
ちなみに今止まっている状態なんですけれども、ゼンマイを巻いていきましょう。
今止まっている状態から巻くので結構巻き上げ量が多く感じますが、24時間分のゼンマイです。
そこまで巻く量はないと思っていただいて大丈夫です。
はいこんな感じで結構巻けるんですけど、ここで離して着けてしまうと中途半端にまかれている状態ですので精度がばらつきが起きやすいということになります。
しっかり満タンまで巻いてあげましょう。
はい、今満タンになりました。
これであとはまた翌日の同じ時間帯に巻いてあげる。
これだけで手巻きはいい状態を維持していきます。
お次はこれもよく言われることなんですけれども、ゼンマイを巻き切ってしまいそうと、この腫れ物を触るかのように怖がる人もいらっしゃいます。
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ゼンマイというのはここです。
これが縮んで解ける力が動力源となって手巻き式は動いています。
よく手巻きの時計とかお勧めする時にゼンマイ巻ききってしまいそうと、割とアンティークとかそういった時計を見られた方がそう思われることもあるんですけれども、じゃあ実際どうなのかってやってみるとまあまずわざとでも難しいですね。
現代の機械は。
はい、では巻いてみます。
今動いている状態ですが、中途半端な状態です。
なのでこんな感じで縮まっていってます。
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だいぶ巻けてきました。
これで今満タンになりました。
ここで巻ききってしまいそうと思われがちなんですけれども、わざと巻ききろうと思ってもこれ以上ぐっと抵抗があって巻くことはできません。
つまりそう簡単には切れることができないんです。
もちろん何年何十年度使ってると金属は疲労しましていずれ切れてしまうことがあります。
ただし巻いたことによって切れるってことはまずほぼないと思っていただいて大丈夫です。
こういう風に巻いた時計は元気に動いてくれます。
最後に
まとめとして、手巻きの時計を持ってみると全然付き合いやすい時計で、慣れると本当に大げさでなく自分の体の一部のように馴染んできます。
それこそ本当に愛着の湧く一本としても自分の身体と同じような感じでこう大事に大事に使っていきたくなる時計が手巻きです。
自動巻きっていうのは運動量によって巻き量が違います。
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パワーリザーブインジケーターっていう小窓が巻き残量表示しているものが付いていればまだその巻き残量っていうのを計りやすいですが、まあ全部が全部そういった機能ではないので止まってしまう方は結構要注意かな、という感じです。
ぜひ手巻きは使っていただくとその魅力に気づいていただけると思いますので、正美堂オリジナルウォッチなんかも手巻きは結構たくさん取り扱っていますので、ぜひ使っていただければと思います。
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正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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