20代の中頃に入り込んだ時計業界。
それまで時計は持ったこともあったけど知識も乏しく、懐中時計においては実物を触ったことすらありませんでした。
初めて実物の機械式懐中時計を手に持ってみたのが、エポスのスケルトン。止まっている状態でゼンマイを巻き上げると、まるで命を吹き込まれたかのように元気に動き出し、ガラス越しに聞こえる音やジッと魅入ってしまうほど美しく、規則的に動く機械の躍動感を今でも忘れません。
この時計から機械式時計の魅力や構造を学び、他の機械式時計も見てみたい欲望などいろんな感情が芽生えたんです。
エポスのブランドが誕生したのは1984年。時計ブランドとしては後発組で、スイスの伝統と芸術性が融合をコンセプトに、クォーツ前世の時代に過去のアンティークにはなかったような独特なスタイルの時計を作り続けるエポス(epos)。
携帯する時計のルーツでもある懐中時計を、今でも製作する数少ないブランドの一つと言えるでしょう。
定番の時計は変わらず製造され続けてますが、あまり知られてないけど実は予告なくパーツがコート・ド・ジュネーブ化するなど年代により少しづつアップデートされている、面白い時計を作り続けています。
正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
●正美堂時計店●
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