19セイコーとはまた違う存在感の24型標準時計

昭和4年から46年まで生産され続けた、昭和を代表する国産懐中時計の19セイコー。第二次世界大戦など激動の時代である昭和に誕生した時計で、現在でも多くの人を魅了しています。

19セイコーといえば鉄道時計を思い浮かべる人が多いですが、このムーブメントを使用し、派生した時計も存在するのです。

その一つが24型の標準時計。直径60mm近くと大柄で、携帯するには不向きではと思えるほどずっしりとした重さ。ではどんな用途として使われていたのかといえば、時計店が時刻を合わせるために基準としていた、標準時計と呼ばれる存在。15石仕様、セコンドセッティングや切れないゼンマイと言われたダイアフレックスなど、19セイコーのスペックはそのままに存在感のある大きさが特徴的な一本です。大柄なために少し離れても視認性が高く、置き時計としても使える便利な懐中時計。

今では人口衛生から受信したGPS時計と、全国どこにいても正しい時刻を受信できる便利な時代ですが、その便利さはいきなり誕生したものではなく、標準時計など便利を追求し開発された時計があってこその現在なのです。

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