直らない時計をカスタムして復活

直らない時計をカスタムして復活

正美堂時計店では、昭和35年以降に生産された15石の19セイコーを主に取り扱っています。画像の時計はずっと前に入手し、持て余していた34年式7石の19セイコー。

7石は生産数が圧倒的に多いが、機械として個体差がとても激しく、この前まで調子がよかったのに今はだめ、という感じで調子が不安定なのものが多くあります。もちろんこれまでの保存状態、メンテナンス履歴にも影響されるのですが、ジャンクで手に入るものは高い確率で悪い状態なのです。

外装はきれいなのに中身がだめなので、思い切って15石のムーブメントを載せ替えてみました。安定した15石のクオリティと劣化の少ない外装が相まって、いい時計ができあがりました。せっかくなら「SEIKO」よりも「SEIKOSHA」の方が雰囲気出るかもしれません。
旧車のエンジンを載せ替えるような感じで、元の姿を維持するとはまた違った、魅力的な一本を作り上げることができます。

正美堂 合田圭四郎

#正美堂 #正美堂時計店 #懐中時計 #19セイコー #精工舎

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