こんにちは!正美堂時計店のまりんです。
昨日YoutubeやInstagramでアップさせていただいた
精工舎の百式飛行時計。
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正美堂アンティークへ入荷いたしました!
商品ページはこちら▷▷https://x.gd/sYRhz
当時一般向けに販売はされておらず、
精工舎から軍用として直接納入されており
このような綺麗な姿で残っているものは
とても貴重でございます。
うっすら6時方向に残っている”飛行時計”。
当時精工舎から日本陸軍用に製造された飛行時計は
腕時計、懐中時計、
航空機の計器盤(コックピット)に組み込まれたタイプの
3種類があったそう。
販売されていなかったことからカタログやポスター等の
資料はございませんでした。
セイコーミュージアムに展示されてある飛行時計や軍用腕時計(2023年9月時点)
※撮影の許可はいただいております※
ラジウムが塗布された文字盤も針も当時のまま。
ラジウムって大丈夫なの?
1960年ごろまでは時計にはラジウム塗料が
一般的にも採用されておりました。
実際に時計の使用者には害は無いのですが、
当時作業員がラジウムを塗る際に
筆の穂先を舐めて塗っていたため
(参照:ラジウム・ガールズ)
体内に直接取り込み健康被害が起きてしまい、
1967年にIAEAがラジウムを時計に使用することを順次禁止していきました。
ですので、実際通常の時計としての
使用は問題ありません。
ガラスを外して文字盤や針を
舐めたりするとだめですが…そんな方は
正美堂のお客様にはいないですよね!
百式、零式。
“百式”(100式、一〇〇式とも書く)は
1940年に大日本帝国陸軍が採用した装備のことで、
つまりは陸軍を表します。
現在の自衛隊でも2000年に採用された型式です。
海軍(大日本帝国海軍)は零式です。
こちらの懐中時計には飛行時計とありますが、
その名前は陸軍が使っていた時計のこと。
海軍は航空時計でした。
よってこの時計は百式飛行時計と
呼ばれる時計なんですね。
当時の日本国民と共に戦い、
国を守った百式飛行時計。
平和を願う人々をそばで支え、
時代の動く、歴史が変わる瞬間を
見てきたのだと思います。
当店の飛行時計は中のムーブメントを
15石ムーブメントにカスタムしたモデル。
きっと、これからも永く
人々を支えてくれるでしょう。
大切に時を繋いできた時計です。
また、大切に繋いでくださるオーナー様へ
お迎えいただきたい一品です。
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本日も最後までご覧いただき
ありがとうございます!
あすは海の日、英語だと
Marine Day(マリンデー)
と言うそうで、勝手に親近感のある祝日です。
また次の記事も読んでいただけたら
嬉しいです✨
良い祝日をお過ごしくださいませ。
正美堂時計店 川村真凜
【正美堂時計店(ショウビドウトケイテン)】
【Riria-Lerond(リリアルロン)】
https://ririalerond.syohbido.co.jp
Instagram:@ririalerond
■バイヤー/二級時計修理技能士
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こんにちは、川村真凜です。
私は高知県出身で、高校卒業後は上阪し美容師をとして働いておりました。その後大阪府時計高等職業訓練校を卒業し2023年7月正美堂時計店に入社し現在に至ります。
時計にまつわるあれこれを勉強していく中で皆様と共有できたら嬉しいなと思いブログを始めました。
よろしくお願いいたします。
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