【#47】国民と共に戦った百式飛行時計、入荷しました。

 

 

こんにちは!正美堂時計店のまりんです。

 

昨日YoutubeやInstagramでアップさせていただいた

精工舎の百式飛行時計。

 

▼▼動画はこちら▼▼

 

正美堂アンティークへ入荷いたしました!

商品ページはこちら▷▷https://x.gd/sYRhz

 

当時一般向けに販売はされておらず、

精工舎から軍用として直接納入されており

このような綺麗な姿で残っているものは

とても貴重でございます。

 

 

うっすら6時方向に残っている”飛行時計”。

当時精工舎から日本陸軍用に製造された飛行時計は

腕時計、懐中時計、

航空機の計器盤(コックピット)に組み込まれたタイプの

3種類があったそう。

販売されていなかったことからカタログやポスター等の

資料はございませんでした。

 

セイコーミュージアムに展示されてある飛行時計や軍用腕時計(2023年9月時点)

※撮影の許可はいただいております※

 

 

ラジウムが塗布された文字盤も針も当時のまま。

 

ラジウムって大丈夫なの?

 

1960年ごろまでは時計にはラジウム塗料が

一般的にも採用されておりました。

実際に時計の使用者には害は無いのですが、

当時作業員がラジウムを塗る際に

筆の穂先を舐めて塗っていたため

(参照:ラジウム・ガールズ)

体内に直接取り込み健康被害が起きてしまい、

1967年にIAEAがラジウムを時計に使用することを順次禁止していきました。

 

ですので、実際通常の時計としての

使用は問題ありません。

ガラスを外して文字盤や針を

舐めたりするとだめですが…そんな方は

正美堂のお客様にはいないですよね!

 

 

百式、零式。

 

“百式”(100式、一〇〇式とも書く)は

1940年に大日本帝国陸軍が採用した装備のことで、

つまりは陸軍を表します。

現在の自衛隊でも2000年に採用された型式です。

海軍(大日本帝国海軍)は零式です。

 

こちらの懐中時計には飛行時計とありますが、

その名前は陸軍が使っていた時計のこと。

海軍は航空時計でした。

 

よってこの時計は百式飛行時計と

呼ばれる時計なんですね。

 

 


 

当時の日本国民と共に戦い、

国を守った百式飛行時計。

平和を願う人々をそばで支え、

時代の動く、歴史が変わる瞬間を

見てきたのだと思います。

 

当店の飛行時計は中のムーブメントを

15石ムーブメントにカスタムしたモデル。

きっと、これからも永く

人々を支えてくれるでしょう。

 

大切に時を繋いできた時計です。

また、大切に繋いでくださるオーナー様へ

お迎えいただきたい一品です。

 

商品ページはこちら▷▷https://x.gd/sYRhz

 

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本日も最後までご覧いただき

ありがとうございます!

 

あすは海の日、英語だと

Marine Day(マリンデー)

と言うそうで、勝手に親近感のある祝日です。

 

また次の記事も読んでいただけたら

嬉しいです✨

良い祝日をお過ごしくださいませ。

 

 

正美堂時計店 川村真凜

 

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