いつも正美堂時計店(ショウビドウ)をご覧いただき 誠にありがとうございます。 https://www.youtube.com/user/syohbido0512
ウォッチバイヤー 専務こと合田圭四郎です。
Thank you for watching.
今週の時計に関する日曜日勉強会は
「自衛隊の時計事情 」
こちらの歴史についてお話をしていきたいと思います。
「自衛隊の時計事情 実際に聞いてみました!」
今回は自衛隊の時計事情について、
解説をさせていただきます。
実際に防衛省の方にお電話して問い合わせをしてみました。
協力していただきました防衛省の皆様ありがとうございます。
有事があった場合は真っ先に現場へ駆けつけてくれる自衛隊の方なんですが
どのような時計を装備しているのか?
具体的にはなかなか答えられない部分はあったんですが、
時計についての概念、考え方についてどういうように思われているのか?
こちらについて聞いてみましたので
実際に防衛省に問い合わせた結果というのをこちらでお話をしていこうと思います。
いくつか事前に質問を用意させていただきました。
今回、陸上自衛隊→海上自衛隊→航空自衛隊と順番に答えてもらってますので
電話した結果というのをこちらでお話をしようと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそも時計は必要なのか?
【質問】そもそも時計は必要なのか?
やはり現代、時計を付けられない方も多いので
では自衛隊に入隊してからその日から突然時計をつけるのかって言うと
そうでもないのかなという感覚もありましたので聞いてみました。
●陸上自衛隊「義務ではない」
義務ではないんですが必要です。というのが回答でした。
なので絶対着用しなければならないというわけではないんですが、
やはり時間管理が厳しい陸上自衛隊なので必要という結果です。
●海上自衛隊「必要不可欠」
●航空自衛隊「義務ではない」
航空自衛隊は正直一番必要かなと思ってたんですけども
意外に義務ではないということです。
時計を着用していない隊員はいるか?
【質問】時計を着用していない隊員はいるか?
●陸上自衛隊「ほとんどの隊員が着用している。」
時間管理が厳しい、分・秒刻みの時間管理で厳しく行動しているので
ほとんどの隊員さんが時計を着用されているという結果でした。
●海上自衛隊「着用していない隊員もいる。」
この理由としては常に船など設備の中にいるわけなんですが
そういった設備に基本的には正確な時計がすぐ目に入る範囲であるからという理由でした。
あと着用しない理由として肌の問題、アレルギーなどもあって
着用していない方もいるということでした。
●航空自衛隊「個人の自由」
両方いるというのが回答でしたね。
理由については個々の隊員さんの理由となりますので
明確にお答えできないということだったんですけれども
個人の自由なので全然義務でもなく着用していない方も普通にいるという結果でした。
時計の支給はしているか?
【質問】時計自体を支給しているのか?
三社とも同じ回答で「支給はない。」ということで
実際に制服のような感じで使っているわけではなく、
各自が自己責任で用意するというのが回答でした。
アナログ、デジタルの指定はあるか?
【質問】アナログ・デジタルの指定はあるのか?
そもそも着用に義務がないので指定っていうのは無かったですが、
どちらは利便性がいいのかなと。
●陸上自衛隊「特に指定はないとで統計を取っていないため
どちらが多いのかは不明」
やはり時計の管理まではされていないようで、
どちらの時計が明確に多いかっていうのは答えられないということです。
陸上自衛隊だけではなく、これも三社とも同じで
海上自衛隊の航空自衛隊も指定は特に無しか不明ということでした。
なので、どのタイプが使われているのかは分からなかったです。
時間の合わせ方は共通か?
【質問】時刻の合わせ方法
一般的に言うと「時刻合わせ」なんですけれども
それの名称というのは、実は少し異なっております。
●陸上自衛隊「時刻規正」
行動開始時や、作戦・ミッションなどで活動する際に各隊に分かれて
行動開始時に時刻を合わせるということですね。
あとは基本的に各駐屯地ごとでラッパの吹奏が時報の役割を果たしており、
そこで時間を知るようになっているそうです。
その為、時間を合わせるというような活動は行っていないようです。
●海上自衛隊「時刻整合」
昔は朝の7時45分に「時刻整合」というのが行われておりましたが、
現在は確実に行っているわけではないので、やっているところとやっていないところがあるようです。
●航空自衛隊「特にそういった呼び名はない」
人によってはあると答える方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕が電話でお話をさせていただいた窓口の方は特にないというふうにおっしゃられてましたね。
時刻はどう読んでいるか?
【質問】時刻はどう読んでいるか?
一般的には私たちは「10時30分」とか「10時半」などと言っていますが、
この数字の読み方というのが少し異なってきます。
●陸上自衛隊
「ヒト、ニ、サン、ヨン、ゴ、ロク、ナナ、ハチ、キュウ、マル」
という風になっています。「イチ」ではなく「ヒト」と読んでいるそうです。
●海上自衛隊
若干異なってまして
「ヒト、フタ、サン、ヨン、ゴ、ロク、ナナ、ハチ、キュウ、マル」
陸上とは「二」か「フタ」なのかの違いですね。
●航空自衛隊
統一はされていないということで規制も特にないそうです。
ルールが明確には決まっていないようで、
陸自の読み方もすることもあればですね海自の読み方をすることがあるそうです。
ちなみに電話で担当して頂いた方は海自と同じ「フタ」という風に説明されてました。
待ち合わせをする際、
もちろん一般的には使われないんですけれども
例えば10時15分待ち合わせしようと思うと
「ヒト・マル・ヒト・ゴ」と風になるかと思います。
独特の呼び方なんですが、数字を読み上げることで間違いないように、
発音の混ざりっ気がないように、こういう呼び方をするようです。
今日はざっくりと問い合わせをしてみたんですが、
わざわざ丁寧に答えていただきました防衛省の陸上、海上、航空の皆様、ありがとうございました!
こういった形でまた職種によって特殊な時間の読み方が他にもあったりするかと思いますので、またの機会に質問などが集まりましたら問い合わせみたいと思います。
11月1日は「自衛隊記念日」
そして11月1日は自衛隊記念日!
元々この自衛隊の活動が始まってから本当は、夏か秋ぐらいに予定してたみたいなんですけれども、やはり台風など災害が色々あるので少し落ち着く11月にこの自衛隊記念日というのを制定されたようです。
自衛隊の時計といえばKENTEX(ケンテックス)
日本のミリタリーウォッチ・時計と言えば
正美堂で扱っているのは「ケンテックス」なんですけれども
ケンテックスは2021年にファントムというモデルが出ました。
限定で12月ぐらいの発売だったと思いますが
もう本当・・事前の予約で全て埋まった人気の商品でした。
ちなみにこちらケンテックス、
こちらと同じ航空のタイプが今年2022年も限定発売されます!
ケンテックス2022限定モデルについて詳しくはこちら
それでは今回の動画は以上となります。
正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
●正美堂時計店●
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