スケルトンの美しさを教えてくれたエポス

20代の中頃に入り込んだ時計業界。

それまで時計は持ったこともあったけど知識も乏しく、懐中時計においては実物を触ったことすらありませんでした。

初めて実物の機械式懐中時計を手に持ってみたのが、エポスのスケルトン。止まっている状態でゼンマイを巻き上げると、まるで命を吹き込まれたかのように元気に動き出し、ガラス越しに聞こえる音やジッと魅入ってしまうほど美しく、規則的に動く機械の躍動感を今でも忘れません。

この時計から機械式時計の魅力や構造を学び、他の機械式時計も見てみたい欲望などいろんな感情が芽生えたんです。

エポスのブランドが誕生したのは1984年。時計ブランドとしては後発組で、スイスの伝統と芸術性が融合をコンセプトに、クォーツ前世の時代に過去のアンティークにはなかったような独特なスタイルの時計を作り続けるエポス(epos)。

携帯する時計のルーツでもある懐中時計を、今でも製作する数少ないブランドの一つと言えるでしょう。

定番の時計は変わらず製造され続けてますが、あまり知られてないけど実は予告なくパーツがコート・ド・ジュネーブ化するなど年代により少しづつアップデートされている、面白い時計を作り続けています。

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