懐中時計は携帯する時計のルーツであるものの、現代の主流は腕時計。ボーア戦争で活躍する兵士が懐中時計を腕に巻いて使用したことから、実用的な腕時計の歴史は始まり今に至ります。
100年以上の長い歴史が続くブランドは、必ずと言っていいほど懐中時計からスタートしているわけですが、2025年の現在では世界情勢などからパーツの高騰が続き、多くのブランドで懐中時計が廃盤になったり生産が中止とネガティブな情報が入ります。
懐中時計であれば何でもいいというわけではなく、スイス製のものはムーブメントのみならず外装パーツも品質がいいこともあり、パーツをリサイクルして組み立てても上等な時計ができます。
オーバーホールしリフレッシュされた手巻きのユニタスムーブメント、リサイクルした外装パーツで組み立て完成した時計のゼンマイをひとたび巻くと、ロービートを奏でながら元気に動きはじめ「まだまだ現役だ!」と時計から主張されているように感じます。

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
●正美堂時計店●
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