お店に直接行かなくてもインターネットで高級時計を丘いあものできるという便利な時代。当店は、高知市のメインである帯屋町に実店舗をオープンしたのが昭和44年。 私が産まれる前である昭和44年には当たり前ですがインターネットというものはなく、お店にご来店いただき、実際商品を見ていただきご購入していただくというスタイルが一般的でした。 私が20代のころ大阪で働いていた時、ショッピングになかなか行くことができませんでした。 朝早くから夜遅くまで働いていたこともあり、お休みの日ぐらいは家でゆっくりしたい!という気持ちが勝ち、なかなかショッピングに行けませんでした。 そんな時スキルを磨きたいと思い、貯めたお金でパソコン教室に通いました。その時に出会ったのがインターネット。近くの美容院、おいしいレストラン・・・調べるのに早くてあまりの便利さに、仕事終わって家に帰りパソコンをたちあげ、毎日インターネットをしていました。 そして産まれ故郷である高知に帰り実店舗がある帯屋町に行ったとき、18歳で高知を出た時とのあまりの人通りの違いにビックリしました。 私は高知に帰ってきて正美堂で働くことになり、なんとか時計職人である父と力を合わせ、ブランド時計を販売していきたいという気持ちから、2002年ごろに正美堂オンラインショップをオープンしました。 初めのうちは右も左もわからず、とにかく時計をインターネットに掲載することでいっぱいいっぱいでした。 初めてのお客様、FAXでご注文いただいた時の感動は今でも忘れません。 オンラインショップをオープンし今日まで、日本に住むお客様、海外へ住むお客様、正美堂はたくさんの皆様に支えられています。ありがとうございます。 私がいままでも、これからも、当店をご利用いただくお客様にお約束したいこと、それは 販売する商品に妥協をしない。私達がこころから「面白い」と感じた商品以外は取り扱わない。
と言うことです。インターネットも盛んになり今は10万円以上する商品が9,000円代で販売されていたり、激安とし価値のあるブランド時計を販売していたりと、数え切れないほどのたくさんのショップがあります。 こんなこと言ってはおかしいのかもしれませんが、私は残念でなりません。10万円以上する時計達がウン千円で販売されるほど、可哀そうなことはありません。 そして一生懸命作ったスイスをはじめとする時計職人の方に申し訳ない気持ちになります。 時計を作る人たちは、自分たちがワクワクするような時計を作り、限界に挑戦し、失敗も成功も繰り返し、自分たちの仕事に自信を持って世に提供しています。 私がこの業界に入り、時計メーカーさんや遠くはスイスブランドウォッチのオーナーなどに話を聞く機会が多くなり、信念を持って本当に面白い時計を、今までになかった時計を作りたいと思っています。 私はお客様に、当店が販売している時計を自信を持って喜んで、ウキウキして着用してほしいと思っています。ちょっと妥協した・・・まぁ安かったから・・・なんでもいいや・・・で着用してほしくない、時計と出会い心から喜んでもらいたい、だから私は時計を好きなお客様を裏切りたくない、そう思っています。 でも残念ながら、時計業界でも、ブランド時計の価値を下げる販売の仕方、ブランド時計の品を下げてしまう売り方をしているショップがあることも現実です。 スイスのほか、インターネットは価値を下げる売り方しかしない!っとインターネット販売を反対するブランドもたくさん出てきています。たぶんこれからはもっと出てくると思います。 当店は「安い」「激安」とは絶対に言えない時計店です。お客様の手に、これから付き添うパートナーになる時計には、そういうような気持ちで販売することができません。
手にするお客様にも本当に面白く、「こんな時計が日本にあったんだ」「毎日着用していてワクワクする」「仕事に時に着用していて自信がでてくる」・・・など、お客様と一緒に価値を高めていけるような、そんなブランド時計を販売していきたいと思っています。 私は自分が好きな時計達が今の現状泣いてるっと思ったら悲しいです。自分達が取り扱う時計達には、実店舗にご来店いただいたお客様にも、顔の見えない販売オンラインショップ店でも、自信を持ってお客様のお手元にお届けしたいと思います。 生意気なこと、たくさん書いたと思います。最後まで読んでいただいたお客様、本当にありがとうございます。 正美堂 懐中時計・スイス時計専門店 インターネット事業部責任者 川村 文乃 |