全国的に気温が高くなっています。寒いよりは暖かいほうが過ごしやすいので好きなのですが、気温が上がってくると腕時計を着用しているベルトの裏側が汗で汚れやすくなります。
寒い季節は汗をかきにくいので、時計の汚れはあまり気にする必要もありません。なのでブレスレットを洗浄するのは月に一度も必要ないほどです。(個人差で汗の量が違うので、汗っかきな人はできるだけ短い期間で洗うことをおすすめします)
しかし暑い季節になってくると、やたらブレスレットの動きが悪い気がしてしょっちゅう洗いたくなります。時計を購入してから一度もブレスレットを洗浄したことがない、という強者の方は、一度ご自身を振り返ってみるという意味で、時計を外しブレスレットの隙間や裏蓋を見てみてください。裏蓋の文字が読み取れないなどあからさまに汚れていたり、少しでも臭ったりする場合はすぐに洗うべきです。
どんなにいいブランドの時計を着けていても、臭ったり垢だらけだったらいい印象を与えられるわけがありません。
なので夏場などはできるだけ汚れにくいベルトが理想なのです。貴金属を洗うクリーナーなどを持っている場合であればわりと簡単に洗浄できるのですが、頻繁に洗浄するのは面倒くさくなりやらなくなってしまいます。
では汚れにくいベルトとは何なのか?
ラバーやウレタンなど洗えるので気軽に使いやすい素材と言えます。難点といえば、時計が防水モデルでないとわざわざベルトを外す必要があるのです。しかもベルトの穴や角になっている部分に汚れはたまるので、時計を着けたまま洗うのは少々困難であると思われます。
では外しやすいベルトだったら簡単か?
外しやすいベルトとは、わざわざ工具を必要とせずスルッと脱着が可能なものです。そして軽く洗浄できる素材であること。
ミリタリーウォッチなどによく使われているナイロンベルトは、まさにこの条件をクリアできる要素を持ち合わせています。何と言っても1本で通しているので誰でも簡単に脱着が可能なのです。
汚れたと思ったら、外してサッと水洗いできるのがナイロンベルトのいいところです。乾かさなければならないので洗ってすぐ着用というわけにはいきませんが、ナイロン素材なので乾きも早く気軽に使えるベルトと言えます。
そして見た目にも変化を与えてくれます。グリーンカラーのベルトに交換すると、時計がよりミリタリーウォッチっぽく変わります。
半永久的に使えるブレスレットと比べ、いずれ寿命がくるわけですが、そのサインは「ほつれ」となります。ベルトのいたるところからほつれが出てきだすと、修復ができないのでそろそろベルトの交換時期と考えるべきなのです。
市販されている革ベルトに比べるととても安価なのですが、ベルトを選ぶ際には気にすべき点があります。クォーツ式の時計であればわりと軽めの時計が多いのですが、機械式となるとある程度の重さや厚さがあるので、あまり薄いベルトと組み合わせてしまうと、見た目の違和感だけでなく、ベルトが頼りなくなってしまい時計に振り回されてしまうのです。
クォーツであってもダイバーズなどの重厚なモデルに関しては機械式と同様なので、このようなモデルでナイロンベルトを選ぶ時は、生地が厚めかどうかを確認する必要があります。生地がマッチすれば、あとはサイズが合っているかを気にするだけです。
時計に適合するサイズを見極めるには、ラグ幅がマッチしているかどうかを見るだけです。ラグ幅を超えているサイズのベルトはもちろん入りません。例えば22mmのラグ幅がある時計に18mmのベルトを合わせると、バネ棒が丸見えになって時計がチープに見えてしまいます。
時計のラグ幅は、だいたい20mmや22mmなど偶数が多いですが、たまに21mmなど特殊なサイズのモデルが存在します。まあ1mm違っているくらいであればさほど違和感はないので、あまり気にしなくてもいいと思います。
暑い季節は頻繁に汗をかくので、この季節は使いやすくメンテナンス性に優れたナイロンベルトをおすすめします。
バイヤー:合田圭四郎