飛行機に乗るとき、離着陸時によくアナウンスで「全ての電子機器の電源をお切りください」と言われます。
当然携帯電話やタブレットなど電源を落とさなければなりませんが、時計は電源を落とす必要がありません。どれだけ多機能な時計であっても、電源ボタンが付いている時計はほとんどないのです。わざわざ電池を抜いて搭乗するわけにもいかないので、何も気にせずそのまま飛行機に乗ることができます。
こんな時こそ、時計の機能で遊んでみることをおすすめします。
以前どれだけ正しく情報を提示してくれるのかを検証するため、東京スカイツリーに登ってみました。出発地点で高度計を0に設定し、300m地点で何mを表示するのかを実験したのです。
結果はきちんと300m地点で300mの表示でした。1m単位で表示してくれるモデルなので、椅子に座ったり屈んだ状態で見ると1m程度は前後しますが、ある程度正確なことが実証されたのです。
しかしこの実験は、単にエレベーターに乗って300m地点までまっすぐに登るだけなので、ある程度正確に動作しやすい環境と言えます。
では高度がしょっちゅう変化する飛行機ではどうなるのかと気になり、実験をしてみようと思いついたので試してみました。
まず出発地点で飛行機に乗り込み、高度計を0に設定します。
本当はこの時、事前に海抜を調べておくとより正確な実験ができたのですが、あまりにも突然思いついたので0と設定してしまいました。ちなみにわが県である高知龍馬空港は、海抜31mです。
目的地は伊丹空港で、飛行時間はだいたい40分程度となります。飛行中たまに高度計がどれくらいを指しているのか気にしながらたまに見ていました。
細かい数字は前後するかもしれませんが、1300m程度は浮上したと記憶してますが、飛行時間がとても短くすぐに着陸態勢に入ったのでこれ以上は上昇していなかったと思います。
到着ししばらくした後気づいた時に高度計が指していたのは、-15m。
高知龍馬空港の海抜が31mで、大阪伊丹空港の海抜が15m。
きちんと数字を合わせていたわけではありませんが、海抜が高知と比べ-15mと、だいたい時計の感度は合っているということになります。
いろんな情報を知ることができるのは、応用できれば様々な状況で役立ちます。
持っている時計で全然機能を使っていないと思ったら、ぜひ楽しみながら遊んでみてください。
バイヤー:合田圭四郎