ベゼルにはいくつか種類があります。ダイバーズウォッチのように反時計回りにしか回転しない逆回転防止ベゼルや、アウトドアや回転計算尺に使われるような双方回転ベゼルなど仕様によりいろんな使い方があります。
ベゼルの表記にも実は違いがあり、よくあるのが時計回りに数字が増えていくもの、その逆で反時計回りに数字が増えていくものがあります。
時計回りにの方は、スタート時を分針に合わせて計測を開始し、10分経過や20分経過を読み取ることが可能です。反時計回りのタイプでは、最初に何分計測するかを決め、30分測りたいのであれば分針に30を合わせます。
これにより、後何分残っているかを簡単に知ることができるのです。
コインパーキングや路肩の駐車スペースに車を停める場合には、駐車してから何分経過した、という概念が必要になるので、時計回りに数字が刻まれている方が使いやすいと言えるでしょう。
反対に、50分後に待ち合わせとなると必要なのは残り何分という概念になるので、反時計回りに数字が刻まれているカウントダウン機能の方が使いやすいと言えるのです。
ベゼルは、時計外側につけられているタイプと本体内部に収納されているタイプが存在します。外側にあるタイプは直接手で触って操作します。内部にあるタイプは外側から操作できるリューズなどが付属するのでそちらを使い操作します。
一概にどちらが使いやすいのかは甲乙つけがたいですが、肉厚に見えるのが外側に付いているタイプとなります。
操作性については、個人的には外側に付いている逆回転防止ベゼルの方がより誤作動が少ないと感じています。どんなものでも可動する限りは誤作動がつきものです。リューズを使って回転させるインナーベゼルの場合、どうしても手の甲が当たっていつの間にか動いてしまっているのです。
ねじ込み式であればその問題も解決しますが、そうなると今度はねじ込みを解除しないと使うことができないため、使うまでに時間がかかってしまうのです。
もちろん、外側に付いているベゼルも知らぬ間に動いていることはよくあるのですが、リューズタイプと比べるとほんの少しです。
機能よりも見た目が気に入ることもあると思いますが、実用性で選ぶならばベゼル一つとっても時計を選ぶ基準になります。
多用するタイプを選ぶほうがオーナーにとっても時計にとっても楽しい時計ライフとなります。
バイヤー:合田圭四郎