時計好きということもありますが、ユーザーの目線になるためにという目的もあり、基本的には腕時計を常時2本着用しています。
1本は最も好きなジャンルである機械式クロノグラフ。そしてもう片方はユニークなモデルを着用することを心がけています。ここ1年以上はティソのT-TOUCHエキスパートがパートナーで、いろいろな場所で活躍していました。
もともとは操作に慣れる、ユーザーとしての便利な使い方を発掘する目的で着用し始め1年以上使い続けてきました。高度計がどれほど正確に動いてくれるか検証するため、スカイツリーの300m地点で高度計を使ってみるなど行い、いつしか持つのが当たり前になっていたのです。
正直いうと、もともとクォーツにはあまり興味がありませんでした。
自動巻きや手巻き式も、クォーツ式も素人目に見ればどちらであっても機械なのですが、ゼンマイで動いている方が生き物のようでとても愛着がわき、電池で動くクォーツは機械然としすぎているというか、機械式ほど愛着がわかなかったのです。
しかし仕事がらクォーツ式時計も販売しており、クォーツは否定するわけにはいかないと思っていました。なので自身がクォーツを使ってみようと愛用していたのです。
個人的な考え方ですが、クォーツはセカンドウォッチとして持つに最高といえるかもしれません。普段は普段機械式時計を愛用し、たまにセカンドウォッチを使う場合、両方共が機械式だと定期的に巻き上げていないと止まってしまうのです。
しばらく放置しておいた時計を使う時にカレンダーや時刻を合わせることはあまりストレスに感じません。なぜなら機械式時計の場合はクォーツに比べると日差が大きく、数週間に一度程度は時刻を修正し直す、という手間がかかるからです。
カレンダーも同様に、31日までない月は調整しなければなりません。
機械式時計は満タンにゼンマイを巻いている状態でも、40時間程度で止まってしまうのが主流です。なので2日放置してしまうと止まってしまうのです。
複数の機械式を所持し止まらないように維持するには、毎日時計を付け替える、泊まる前にゼンマイを巻く、ワインディングマシーンに入れゼンマイが止まらないよう現状維持する、という方法があります。
しかしクォーツの時計は、放っておいてもさほど時間が狂わず、特に意識せずに着用することができるのです。しかもT-TOUCHのように、機械式時計には不可能な機能まで使うことができるのです。
クォーツ式の難点といえば、やはり電池と言えるでしょう。現行のクォーツ式は電池が完全に切れる前に知らせてくれる、バッテリー切れ予告機能がついたモデルも多いのですが、どちらにせよある日突然来てしまうのが宿命なのです。
もちろん電池さえ交換すれば元通り動くわけで、純正にこだわらずとも近所の時計店で交換が可能です。しかし防水性能が高いモデルの場合や特殊な構造になっているモデルは、時計店での電池交換ができない場合があります。この場合は一度メーカーに送り電池交換後返送してもらうまで時間がかかってしまうのです。
機械式時計のオーバーホールほど時間がかかる事はありませんが、特殊な電池を使わない限り2年に一度は電池切れがやってくるという事は理解しておかなければなりません。
しかも電池が切れた状態で放置しておくと、電池から液漏れしてしまい内部に錆や腐食が進み、取り返しのつかない状態になってしまうのは防ぎたいところです。
電池切れは突然やってきますが、後々の事を考えできるだけ早く交換しておくと間違いありません。
バイヤー:合田圭四郎