2013年で創業101年目を迎えたスイスブランド「フォルティス FORTIS」。ラテン語で「強い」を意味するブランド名の通り、タフな時計として高い評価を得ているブランドです。
よく、世界初の自動巻き腕時計を商品化したブランドとして紹介される事も多いのですが、世界で初めての自動巻き時計は、ロレッ○スなどいろんな有名ブランドが名乗りでています。
そんな中でフォルティスの時計は勝訴し、真の世界初自動巻き時計を公言できるブランドなのです。
1912年に創業し、1926年には世界初の自動巻き時計をジョン・ハーウッドとの共同開発により製作に成功。
1956年には世界初の防水の機械式アラーム機構を開発し、高精度な事からスイス公式時間測定技術研究所より表彰されています。
そして1968年、アポロ11号が人類で初めて月面着陸する前年には、世界で初めてプラスチック製の時計を開発。
そして1992年には、ロシアのロケットにフォルティスの時計が搭載され宇宙へと旅立つのです。
1994年にはコスモノートクロノグラフが宇宙飛行士のうフィシャルウォッチとして認定され、宇宙ステーション外で使用された、世界で初めての自動巻き腕時計となります。
1995年、アレクサンダー・パリンゴとアレクサンドル・グアナエフは、二人乗りのMIG-25PU機で、フォルティスのクロノグラフと共に、30,500mの世界最高高度の記録を達成。
1997年にはドイツ・ロシア宇宙計画MIR97のオフィシャルウォッチとして認定されるのです。
1998年にはアラーム機構を搭載した、世界で初めての機械式アラームクロノグラフウォッチを開発します。
この他にもたくさんの「世界初」を達成しているフォルティスは、世界中にたくさんのファンを持ち、そのクオリティ、精度の高さの割にリーズナブルな価格設定が高い人気を呼んでいるのです。
その実績から防水性能の高いモデルが多いのですが、フォルティスの素晴らしさを実感できる部分があります。
通常、防水の時計はリューズが「ねじ込み式」を採用しているのが通常で、ほとんどの防水モデルはカレンダーやゼンマイを巻くとき、ねじ込みを解除しないと操作ができないのです。
しかしフォルティスのフラッグシップモデルである「B-42 コスモノートクロノグラフ」などのモデルはリューズがねじ込み式になっておらず、引き出すとすぐに調整ができます。
ねじ込み式の場合、カレンダーや時刻調整で解除し、そのままにしていると「非防水」と同じなので忘れているだけで内部が浸水してしまいます。
ここがフォルティスの優れている部分で、リューズを引き出してそのままにしない限り、浸水する心配は必要ないのです。
特別気にせずに浸水できるフォルティスの時計は、強いというブランド名の通りと言えるでしょう。
ちなみに3年間ほぼ毎日、B-42コスモノートクロノグラフを着用していますが、視認性や機能面など全然不満がなく、余計な気遣いもせず日常使いができる時計ならば、強くおすすめできる時計と言えます。
バイヤー:合田圭四郎