クロノグラフとは、ストップウォッチを内蔵した時計の事を指します。
よくクロノメーターと間違う方がいますが、意味が全く違います。
特徴としては、文字盤上に小さい目盛りがいくつかついており、ボタンを押してから計器が作動して経過時間を計測することができます。
ゴチャゴチャしていて好きでない、という意見と分かれますが、クロノグラフウォッチを装着している人は時間に正確な印象を与えるという説があり、複雑時計の代表的な種類であります。
もちろん手巻きや自動巻きなどの機械式とクォーツといくつか種類があるのですが、パッと見でどちらかを答えられる人はあまりいません。
しかし目盛の配置パターンを知っておく事で、ある程度簡単に見分けることができるようになります。
まず機械式の場合、ほとんどのモデルでリューズの対角線上にスモールセコンド(秒針)があるようになっています。
たまにスモールセコンドを外しているタイプがあるのですが、最も使われている機械式ムーブメントはETA社のバルジュー7750という機械で、3時方向にリューズがありその周りにプッシュボタン、9時方向にスモールセコンドがあり12時方向に30分積算計、6時方向に12時間積算計という配置になります。
この配置でクォーツ、という場合もありますがブランドや価格から判断できます。
これは誰でも知っている王道ブランドでも使われているほどメジャーなムーブメントであり、現代のクロノグラフを代表する機械と言い切れるほどです。縦型3つ目クロノグラフの代表的ムーブメントです。
横型三つ目クロノグラフモデルは、同じくETA社のバルジュー7753というモデルがあり、こちらは3時方向にリューズがありその周りにプッシュボタン、9時方向にスモールセコンドまでは7750と同じで、3時方向に30分積算計、9時方向に12時間積算計という配置になります。
復刻モデルなどで12時間積算計のみを外し2つ目クロノにしている場合もありますが、これが横型クロノグラフの王道モデルとなります。
リューズの対角線上にスモールセコンドがあれば、機械式の可能性が高いと考えると簡単に見分けることができます。
クォーツの場合は、機械式と比べ目盛の配置の自由度が高いので、リューズの斜め方向など全然関係ない位置にスモールセコンドがあったりします。
こんな感じでざっくりパターンを知っておくと、テレビの中や写真などを見てある程度どういう時計かを推測できるので便利です。
バイヤー:合田圭四郎