懐中時計のお問い合わせで割と高齢の方から多く「電波時計はありませんか?」と言われることがあります。
以前電波で自動受信する懐中時計を取り扱っていたのですが、少々リーズナブルなモデルだったからか、よく故障しておりました。
お客様にこれ以上ご迷惑をかけるわけにも行かず、人気があったけどやむなく販売を終了したのですが、数年を経て復活することになりました。
さすが日本製、と実感させられる部分が「電波時計」でありながら「ソーラー」を備えているのです。
太陽光で電池が充電され、電波を受信して時刻を正しく自動で修正してくれるのです。
国内モデルの腕時計には当然のように備えられている機能なのですが、懐中時計では今までありませんでした。
腕時計と違い、基本的にはポケットに入れて収納するのが懐中時計なので、充電するため意識的に時計を出す必要があるのですが、デスクワークや喫茶店などで一定の場所に長時間滞在する場合に、極力机の上に時計を出しておいておくだけで充電されるのです。
もちろん日本国外に出ると電波を受診することは不可能になるのですが、その場合は手動で通常のクォーツ時計として使えるので、そんなに極端に時間が狂うこともなく快適に使えます。
電波時計はその特徴として、夜中の間に時刻を自動で受信してくれる、とても画期的な機能なのです。
時計のルーツでありアナログな印象が強い懐中時計ですが、最先端のテクノロジーが加えられることにより現代にも通用する、使えるスペックになっています。
完成し、進化が終了したと言われる懐中時計ですが、腕時計の進化と融合することにより今までにない新しいものが生まれます。
バイヤー:合田圭四郎