時計の文字盤に描かれている目盛りには意味があります。まるで線路のように1周を6刻みで表示しているレイルウェイなど典型的と言えます。
物事の平均時速を計測するのに便利なタキメーターとは別に、テレメーターという物が存在します。文字盤には「TELEMETER」と書かれています。
使い方としては、距離を測るのに便利な機能です。
雷などピカっと光った時にクロノグラフのスタートボタンを押し、音が聞こえた時にストップボタンを押します。
ここで文字盤を見て、クロノグラフ針が指している数字が雷が落ちた場所との距離を表すのです。誰しも光ってすぐに音を聞いたことがあると思います。
当たり前ですが、光と音の間隔が短ければ短いほど距離は近いです。
しかしどれくらいの距離かを当てられる人は大変少ないです。
こんな時、テレメーターを使って大体の距離を出すことで、今いる場所から離れるべきかどうかを判断することができます。
ミリタリーの用途では、戦車の砲弾が放たれ、砲身から出るマズルフラッシュが確認できた時からテレメーターをスタートさせ、音が聞こえるまでの時間を測って敵との距離を計測し、どの武器応戦するかを考えます。
日常生活で役立つ使い方としては、上記のように雷の時に活用できますが、夏の花火大会の時にも全く同じ使い方ができます。
花火の場合は活用する、という事よりも誰かにテレメーターの機能を語って楽しむ事ができます。
クロノグラフを持っている人で、よくこのような便利な機能の存在に気づいていない人がいます。時計を時間を見る道具としてだけでなく、楽しく便利に使える使ってもらえればと思います。
バイヤー:合田圭四郎