毎年6月10日は時の記念日です。
別に国民の休日という日ではありませんが、1920年に東京天文台と生活階税全同盟会が制定した記念日です。
日本国民へ「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけられることを目的として制定されました。
なぜ6月10日かというと、日本で初めての時計で鐘を打った日が6月10日であることから、この日が制定されたとの事です。
個人的ですが、この日は持っている時計を見直す、環境整備の日と考えています。
腕時計はブレスレットを外し洗浄し、時刻をきちんと合わせ、壊れているところがないかチェックする。
これをすることにより、毎年必ず時計の状態を確認する、時計にとっての健康診断のような日としています。
日本人にありがちなのが、普段から遅刻しないために時計を少し早めている人がいます。
悪い癖とは思いませんが、これでは時計で時刻を表示する意味がありません。
早めの時刻を設定している分、ルーズな行動をしているぐらいなら、動き始める時間を10分早めればいいのです。
「時計を早めに設定しているから」と余裕を持って結果的に遅刻をしている人をよく見かけます。
欧米など世界を意識する場合、時計はできるだけ正確に、行動もできるだけ正確にすることが世界を意識する事です。
携帯電話など、時計が無くても生活できる時代になり、時計が日用品から趣味のものへと意識がシフトしていますが、どんなに便利になっても時計が消滅することはありません。
大切な時計は、こういう日にきとんと動いているのかチェックしてあげてください。
バイヤー:合田圭四郎