ほとんどの時計には、文字盤の時刻を確認するため数字が配置されています。
昔ながらのスイス時計やアンティークなど、イギリスのビッグベンのような、ギリシャ文字盤を用いたローマン数字が主流です。
豆知識で、実はローマン数字には「0」が存在しません。例えば「10」の場合、ローマン数字では「X」となります。「100」の場合は「C」となります。
0はインドで誕生したという説があり、ということはヨーロッパではゼロが存在していなかったという事になります。
日本には昔から漢数字が一般的ですが、欧米文化が浸透してからは算用数字を用いたアラビア数字が主流となります。
アラビア数字では、数字が大きくなればなるほどゼロを使う可能性が高くなるので、必要不可欠な数字なのですが、ヨーロッパでは円周率など桁の多い数字でゼロが含まれる場合は、一体何を使っていたのか疑問です。
数字以外で時計に使われるのは、バーインデックスといって棒線で時間単位を表示しているものがあります。これは数字とは異なり、記号なので言語も文化も関係なく時間を確認することができます。シンプルが故に地味な印象も受けるのが特徴です。
その他にも「・」で表示するドットインデックスなどあります。これもバーインデックスと同じでシンプルです。
モバードのように、基本的には何も用いず針の位置だけで時刻を確認する時計も存在します。
あまり認知されていませんが、ユニークダイヤルというのも存在します。
上半分はローマン数字、下半分はアラビアという独特な文字盤です。
どのブランドが最初に作ったのかは不明ですが、これは一度見るととても印象に残る文字盤です。なにせ言語が2つ以上混ざっているわけですから。
歴史もまあまああるようで、アンティークの本などを見るといろんなブランドで存在します。その当時の流行であった可能性もああります。
ユニークダイヤルは、いろんなタイプの文字盤と並べても個性が強く、人と同じものが嫌な方には特におすすめしたいモデルです。
バイヤー:合田圭四郎