2013年は、ティソの160周年という事もあり、この年に発表された「パワーマティック80」が脚光を浴びています。
もちろんおもしろいムーブメントなのですが、個人的には同時にリリースされた新しいムーブメント、ETA2825も楽しいムーブメントです。
スウォッチ・グループ内の5ブランドで共同開発しているのですが、これが今までにないパターンなのです。
通常、機械式ムーブメントはパターンが決まっていて(全部というわけではありませんが)、リューズの対角線上にスモールセコンド(秒針)が配置されます。
しかし、この2825ムーブメントは今までの常識から外れており、通常ではありえない位置にスモールセコンドを配置しています。
画像はル・ロックルというティソを代表する、昔ながらの定番シリーズですが、他モデルでは時針、分針の位置が中央ではなく2時方向にあったりなど、比較的自由な設計が可能との事なのです。
どのような構造になっているのか、中身を見るのが楽しみなムーブメントです。今後、今までの常識では考えつかない組み合わせで時計が制作されるかもしれない、期待のムーブメントです。
バイヤー:合田圭四郎