時計ブランドとしては後発組で、老舗ブランドと比べると若いエポス。1969年にセイコーがクォーツを発表して以降、機械式時計ブランドに倒産や休眠を余儀なくされた「クォーツショック」。エポスは、そんなクォーツ全盛の時代に、機械式時計のみを取り扱うブランドとして誕生しました。
当時の情勢を考えると、なかなかチャレンジャーなブランドであるといえます。
懐中時計も積極的に製造する数少ない、日々進化を続けているブランド、エポス。
裏側を見てみると、文字盤の裏には代表的な加工である「ペルラージュ模様」が刻印されています。通常、文字盤の裏には手が加えられないのがほとんどの中、細かいところへ手が加えられているエポスは、見えない部分にも手を抜かない、しっかりとしたブランドと言えるでしょう。
正美堂 合田圭四郎