いざという時に備えておくと役立つ時計といえば

時計離れが多いと言われる現代。もちろん今の時代はスマホ一台で全てを兼ねるから、時計は必要ないという人もいるが、いざ日常が崩れる事態、インターネット回線が通常でなくなるだけで、スマホの利便性は損なわれてしまいます。そんな時、一つのツールとして役に立つ時計を持っておくことは、一つの備えと言えるでしょう。

持っておくと役に立つ、ツールとして使える時計をいくつかご紹介します。

・MTM スペシャルOPS

アメリカ軍と共同開発した事で話題を呼び、最先端の現場で活躍する兵士の意見を反映したスペシャルOPSシリーズのファルコン。視認性の高いシンプルなアラビア数字文字盤が特徴的な時計だが、最大の特徴は2次方向にあるねじ込み式ロックを解除し、ボタンを押すと放たれる光である。

一度押すと文字盤全体を照らすバックライトで、真っ暗闇でも確実に時刻を確認できる信頼性を持ちます。さらにもう一度押すと、文字盤を見る顔をそむけるほど強い、ホワイトトーチライトが光ります。

光は想像以上に強く、蛍光灯のような白い光を放つので、暗所でも地図などの情報を問題なく確認することができる。光のない場所で、簡易な懐中電灯としても使用できるほどの光源となります。

ガンガン使用してバッテリーが上がってしまっても、付属品の充電器に乗せて放置すると、内部のムーブメント分もきちんと充電されるのが、他のライト付きウォッチにはない、MTMならではのいいところと言えるでしょう。

見た目には分かりづらいが、ブラックカラーでもステンレスとチタニウムが存在し、比較してみると体感する重さが全然違うことに気づきます。どちらがいいかはオーナーとなる人間の好みに委ねます。

ちなみにブラックの方は、ブラックコーティングされた銃のように、使用するほどに摩耗が多い部分ほど下地の色が出てき、自分だけの時計へと進化してくれます。

MTM スペシャルOPS

https://www.syohbido.co.jp/item/00006ti001b.html

・ビクトリノックス INOX

ブランド名である「VICTORINOX」の後ろ4文字である「INOX」をシリーズ名に冠したシリーズで、独自の130種類に及ぶ耐久テストにクリアしたモデル。ちなみにモデル名であるINOXは、ステンレス鋼の意味を持つ言葉でもある。

ツールナイフ製作の技術が惜しみなく注がれた時計で、ブランドのコンセプト「COMPANION FOR LIFE」(人生の仲間)にふさわしい仕上がりになっています。

熱、衝撃、薬品、荷重などあらゆるストレステストをクリアし、日常を超越した環境でも壊れることなく動き続ける時計を目指し開発されたINOX。針を使用していなく、内部に歯車の存在しないデジタルの時計では耐久性能の優れた時計があるが、アナログではありそうで実はない。

少しくぼんだところへ配置されたサファイアクリスタルガラスなど、構造を見ても頑丈である事がうなずけるスペック。

実際に車やバイクで轢いてみたが、小傷はつくものの、時計は全く変化なく動き続けていました。実際に店頭でデモ機を設置しており、たまにお客様の前でもデモンストレーションで時計を投げたりしますが、当たり前に動き続けています。

様々な派生モデルが発表されていますが、ベルトもハイスペック。

ビクトリノックスを代表するシリーズです。

ブラックカラーラバーベルト

https://www.syohbido.co.jp/item/000062416821.html

見た目は普通でも、火で炙っても大丈夫ほど頑丈なラバーベルト。

パラコードモデル

https://www.syohbido.co.jp/item/00006241744.html

解くと非常用のロープとして使用できるパラコードベルト。

・フォルティス B-42コスモノートクロノグラフ

ロシアのガガーリン宇宙訓練センターから宇宙ミッションへ飛び立つ、宇宙飛行士の公式装備品としても有名なフォルティス。ラテン語で「強い」を意味するFORTISをブランド名に冠し、宇宙空間でも実用されている実用性の高いコスモウォッチとして人気です。

水中でも使用できる20気圧の防水性能、最大12時間まで計測できるストップウォッチ機能のクロノグラフや、1時間以内の時刻を計測できる、逆回転防止ベゼルなど計測ツールとして使用できるコスモノートクロノグラフ。

実際に使用し始めて10年目に突入しますが、安定した精度と、少々の衝撃(ぶつけたり落としたり)では全然ダメージを受けてない、ブランド名に恥じない時計です。

長く愛用できる機械式タフネスウォッチをお探しなら、ぜひおすすめなブランドです。

フォルティス B-42コスモノートクロノグラフ

https://www.syohbido.co.jp/item/000066381011m.html

・アヴィエーター MIG-29

もともとロシアの時計ブランドであったAVIATOR(アヴィエーター)がスイス製に生まれ変わりました。

スイス時計の聖地の一つでもある、ジュラ地方の町ポラントリューで生産されているアヴィエーターの時計は、レトロな航空機の計器をイメージしデザインされたモデルなど、スイスらしいクラシカルな仕上げのモデルもある。

2019年に発売が開始されたMIG-29はクォーツクロノグラフで計器然とした見た目はさることながら、実はベゼル部分には「回転計算尺」が設置されているのが特徴的です。

目的地までの航続距離や燃料計算ができる回転計算尺は、他に簡単な掛け算、割り算ができるのも便利な機能で、慣れると日常的に使用が可能。目盛りを回転させるだけで計算できるので、使い方を知っておくと役に立つ機能です。

アヴィエーター MIG-29

https://www.syohbido.co.jp/item/00006m23002206.html

・トレーサー MIL-G

湾岸戦争時代にアメリカ軍に使用されたトレーサー。明るいとことで光を吸収し、暗い場所での視認性を確保したルミノバとは違い、昼夜問わず光を自己発行している、トリチウムガスライトを文字盤と針に配置し、暗所で高い視認性を出したことが人気の理由と言われています。

あまりに明るく目立つことから、敵兵に見つかってしまったという逸話があり、文字盤のくぼんだ位置にトリガライトが配置されています。

トリガライトを発明した、MB-マイクロ・テック社が開発したブランドがトレーサーなので、トリガライトの本家本元ブランドとして現在でも高い人気を呼ぶブランドです。看板モデルのMIL-Gは、背面に米軍の基準であるMIL-SPECを満たしており、文字盤にはブランド名の表記がない、軍用モデルと近い状態になっています。

軍用とのたった一つの違いは、日常生活で役立つカレンダー機能があるかないかです。

トレーサー MIL-G

https://www.syohbido.co.jp/item/000069031572.html

まだまだ使える機能の備えておきたい時計はありますが、こちらはまた別の機会にご紹介できればと思います。

いざという時計に使える時計の基本で言えば、とにかく防水性能は優先するのがいいかもしれません。どんなに多機能でも、内部に水が侵入して使用できなくては意味をなしませんから。

正美堂 合田圭四郎

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