ついに令和元年になりました。
西暦で2019年の今年は、正美堂時計店が誕生し、ちょうど50周年という節目の年となります。
時代は進化し、時計は本来の目的である「時間を見る」道具から「個性を表現する」アイテムへとその役割を変えてきています。また、スマートウォッチなど時計の枠を超えた、次世代の便利なアイテムも続々誕生しています。
50年前の1969年、昭和44年当時は、この年にSEIKOが発表したクォーツが普及し始めた年で、まだまだ機械式時計が一般的な時計として、当たり前に使用されていた時代。
今でこそ毎日電池交換をご希望のお客様がいらっしゃいますが、当時はクォーツムーブメントが発表されたばかりということもあり、オーバーホールなどのメンテナンスの方が多かった時代です。
半世紀の節目ということもあり、原点回帰の意を込め、正美堂ではオリジナルウォッチを開発しています。
「アナログの面白さ魅力を、これからの令和以降、新しい世代にも親しみ楽しんでもらいたい」
平成の終わりが決まった時から、この想いが日ごとに強くなり、熟考した結果、正美堂が自信を持って提供できる、新しい時計を開発したいと考えるようになりました。
時代に逆行しているようですが、正美堂オリジナルの手巻き式時計を開発しています。
いくら高性能なスマートウォッチの方が普及しても、そのルーツは懐中時計であり、機械式腕時計なのです。今から生まれる、または時計に興味を持つ世代の方にも、機械式時計の魅力を伝えねばと思い、面白みのある時計を作りたいと思うようになりました。
最初のモデルは、機械式時計らしさが感じられる、スケルトンウォッチ。
歯車やゼンマイが丸見えになっており、躍動感あるテンプ輪の動きなど、見て楽しめる時計を作り続けていくつもりです。もちろん、精度の調整や組み立ては当店で行っております。
今後のモデルでは、スイス式手巻きムーブメント、ユニタス6497や6498を使用しているモデルを予定しておりますが、まずはお買い求めやすい価格帯にするため、シーガルムーブメントを採用。ここをスタートに、様々なバージョンの時計を開発予定です。
令和元年に生まれた、正美堂のオリジナルウォッチをぜひ使用してみてください。
節目を迎えた、正美堂時計店を令和もよろしくお願いいたします。
正美堂 合田圭四郎