時計にはほとんどのモデルにシリーズ名がつけられます。車やバイクの車種みたいな感覚です。もしブランド優先で時計を選ぶ場合、気をつけておきたい部分があります。
昔から日本では限定品に人気があり、実際に目立ちます。どれにしようか迷っている時に◯◯本限定など言われると、後押しになりかねません。もちろんそういった買い方もありだとは思うんですが、後悔できる価格と後悔できない価格があります。
金額が大きければ大きいほど、なかなか即決しづらくなるものです。
こんな時は間違いないモデルを選ぶコツとして、シリーズを重視します。どんなブランドであれ、そのブランド象徴する、メインとなるフラッグシップモデルが存在するものです。フラッグシップモデルは、ブランド代表するモデルと言っても過言ではなく、開発にかなり力が入っています。
ドレスウォッチがメインのブランドで、ダイバーズウォッチがリリースされると、同じ時計といえど今までとは畑違いのモデルになるので、どれくらいの品質かじっくる調べる価値があります。
まず、ブランドの公式サイトやカタログで、どれだけ大きく取り扱われているか、というのはメーカーの力の入れ具合が測れる、一つのものさしと言えるでしょう。
ブランドの生誕地の名前やブランドを象徴するキーワードがシリーズ名に入っている、「ヘリテイジ=遺産」など価値を思わせるキーワードが名前に入っていると、かなり本気で制作しているかもしれない、と推測できるのです。
メーカーが力を入れて開発しているモデルで、ハズレを引いてしまうことはなかなかありません。
時計の選び方として、後悔なく後々まで使っていけるのはスペックから選び、ブランドは重要視しない事ですが、ステータス面から入るとブランド優先になってしまう場合もあります。
なのでブランドから選ぶ場合は、どれだけ力が入っているモデルなのか、に目線を向けると良いモデルにたどり着きやすいと思います。
全然新しいジャンルのモデルに手をだすと、次のシーズンには廃盤になっていた、なんていう実例も存在します。
ブランドによりますが、あまりに生産期間が短いと逆にプレミアな存在になったりする場合もあります。
欲しいブランドから探す場合は、まず欲しいシリーズがブランドの中でどの位置にいるのかは重要視しておきたい部分です。
バイヤー:合田圭四郎