現代では電池を動力源とする時計は当たり前に存在していますが、1969年にセイコーが開発するまでは主にゼンマイを当たり前に動力源として使用していました。
クォーツ式もリリースされた当初は数十万円と結構な価格で販売されていました。現在は格安で手に入る国内ブランドのソーラー電波の時計など、当時を知る人からは考えられない安価で販売されていると思われます。
時計は戦争と共に進化し、防水性能や暗いところでも時刻が確認できる蓄光機能など、便利な機能が開発され続けてきました。特に電気を組み合わせることにより、今までにはあり得なかった機能が次々と開発されているように思えます。
真っ暗い場所に行っても、ボタンを押すと簡単に、時刻を見間違うことなく確認できるなど、100年前どころか数十年前でも考えられなかったスペックと言えるでしょう。
利便性を追求し続ける時計と、その技術を部分的に取り入れた、遊び心あるファッションウォッチでは、しっかり文字盤は光るが肝心の針が光ってないので時刻が確認しづらい、などおもしろい矛盾がおきます。
それも一つの個性だと考えると、見た目だけではなく面白い時計が世の中には多く存在するんだなと感心します。
バイヤー:合田圭四郎