アナログ時計は言語の壁を超える

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大人になると当たり前すぎてありがたみがありませんが、ほとんどの人間はアナログの時計を読むことができます。

はっきり記憶がありませんが、確か小学校一年生あたりで時計の読み方を習うはずです。
大人になるにつれ数字の位置が脳にインプットされ、世界各国どの国に行ってもアナログ時刻の読み方がわからない、なんていうことはほぼありません。

時間の読み方さえ覚えると、もうほとんど困ることはありません。文化の違う国に行こうが、文字が違うだけで時間の見方は同じなのです。

文字盤の数字は大きく分けるとヨーロッパで主流のローマン数字、日本人が最も見慣れているアラビア数字、全ての数字が棒で表示されているバーインデックスがあります。

他には点が時刻位置に配置されているドット文字、アラビア数字とローマン数字が混じったユニークなものなど様々存在します。

上記にも書いた、日本人に最も身近な数字がアラビア数字なのですが、実はアラビア語の数字を見ると全く違う印象を受けるのです。「0」を用いるアラビア数字は計算をするのに最も優れている数字とされ、先進国では当たり前に使用されています。

もともとアラビア数字はアラビア人によりヨーロッパでもたらされ、現在の書体になっているようですが、ルーツは違う文字なので見慣れていないとかなり違和感をおぼえます。

画像は、マレーシアの国立モスクで配置されている時計を撮影しました。パッと見では通常の時計と同じ見方をしていいのか迷ってしまいましたが、だいたいの時刻と針の位置が同じだったので書体だけが違うのかと理解できました。

全く馴染みのない書体ですが、アラビア語はアフリカ、東南ヨーロッパ、インド、東南アジアに存在する知識人の共通語として使われています。ちなみに、世界では3番目に多くの国と地域で使用されている言語なのです。

日本には徐々にハラールが浸透してきているので、今後は国内でも見かけることもあるかもしれませんが、時計に関しては特に問題がなさそうです。子供の頃に習っているアナログ時計の読み方は、一生使える大切な知識ですね。

バイヤー:合田圭四郎

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