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ムーブメントを替えると雰囲気も一新

スイス製機械式懐中時計の心臓部分に使用されるユニタスムーブメントには、大きく分けて二種類存在します。12時方向にリューズがあり、対面の6時方向にスモールセコンドがある、キャリバー6497。主に蓋のないオープンフェイスの時計によくあるパターンで、腕時計では3時方向にリューズが配置され、9時方向にスモールセコンドとなります。リューズと秒針が一直線で配置されているのが特徴です。

もう一つは、3時方向にリューズがあり、6時方向にスモールセコンドが配置された、キャリバー6498。蓋付きの懐中時計に使用されることが多く、腕時計では懐中時計と同じ条件で配置されることが多いムーブメント。

以前正美堂とスイスのマーヴィン社が共同開発した懐中時計では、過去の時計を復刻ということもあり、オープンフェイスでありながら3時方向にリューズが配置され、6時方向にスモールセコンドと現行モデルにしては珍しい仕上がりの時計でした。時代が腕時計主流という背景もあり、違和感なく使用していただければとこの配置で製作しました。

すでに完売したモデルですが、見本用のパーツがあったので組み立ててみました。ムーブメントにはあえて6498を使用することで、リューズの配置を12時方向に変更。ユニタスの二つのムーブメントは互換性があるので、こういったカスタムが実現できるのです。

完成した顔を見ると、なかなかいい仕上がりになりました。たまに雰囲気を変えてみるのもいいものです。

正美堂 合田圭四郎

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秒針を違う動きで楽しめる、オープンセコンド

オリジナルウォッチの新しい文字盤を製作してみました。9時方向に秒針が配置されている構造のムーブメントなので、文字盤側をくり抜き、スモールセコンドをむき出しに。

裏側まで見えるスケルトン仕様のムーブメントなので、地板ではなく秒針の裏側である4番車とガンギ車がむき出しになり、躍動感ある動きを楽しませてくれます。

機械式時計には「日差」があり、秒針を正確な時刻に合わせたところで翌日には若干狂ってしまいます。秒針を時報と合わせることで、実際の使用でどれほど日差が出るのか、計測をするのには便利な機能なのですが、それ以外はあまり実用的な機能とは言えません。

機械式時計の秒針は、動作確認用程度にとらえていただくことをよく接客時にお客様へ説明していますが、動作確認用であれば、もう少し機械らしさを楽しめないかと思い、あえて秒針の裏側にある、本来であればスポットの当たらない4番車やガンギ車を見えるようにむき出しにしてみました。

これにより「機械式時計らしさ」をよりお楽しみいただける仕様になったと思っています。

よくテンプ輪部分をむき出しにした「オープンハート」が有名ですが、今回製作した文字盤は名前をつけるとしたら「オープンセコンド」です。躍動感ある機械の動きを楽しめる時計に仕上がっています。

正美堂 合田圭四郎

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50年以上マイナーチェンジされない完成度のユニタスムーブメント

スイス製懐中時計用手巻き式ムーブメントといえば、オーガストレイモンド社が開発した名作キャリバー、unitas(ユニタス)。根本的な構造は1930年代にできており、1968年の登場から現代まで、ほぼ仕様変更されることなく生産され続けているロングセラームーブメント。

もともとは懐中時計用ということもあり、地板ひとつとってもサイズが大きいのが特徴で、過去にはパネライで使用されたことも有名です。ちなみに、品番の末尾に「-1」がある場合は、毎時18000振動とアンティークウォッチと同じくロービートで「-2」の場合は21600振動と仕様が異なる。「-2」の方がロングパワーリザーブで、後に誕生したカスタムモデルとなります。腕時計に使用されることが多いのですが、正美堂50周年記念モデルのスイスムーブメント仕様では、あえて「-1」を使用しています。

理由としては、古くからの時計らしさといえる、ロービートの音色を耳を通じ楽しんでいただきたいためです。パワーリザーブの長短はともかくとして、手巻き式時計はゼンマイを一日に一度、できる限り同じ時間帯に巻き上げることをおすすめしています。ロングパワーリザーブにはあえてこだわらず、カスタムされていないベーシックなムーブメントを、使いながらお楽しみいただきたくセレクトしています。もちろん、正美堂時計店にて精度の調整をおこなっており、アフターケアもおまかせいただけます。

時計初心者にも楽しんでいただきたく、リーズナブルな価格設定のアジアムーブメントタイプと比べ、スイスムーブメントモデルは、末永く愛用していただきたいという想いを込め製作しています。

文字盤には特別装飾をしていませんが、正美堂時計店で組み立てた証として、ムーブメントにはお店のロゴを刻印しており、他では手に入らない仕上げとなっています。

既存のブランド品とは異なる、時計本来の楽しみ方ができる時計。これこそが、正美堂時計店50周年モデルの最大の魅力なのです。

手作業なので大量生産はできませんが、一本一本心を込めて製作しています。

正美堂 合田圭四郎

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3年の時を経て、ついにあの和時計が復活いたしました。その名も「江戸之刻」

3年の時を経て、ついにあの和時計が復活いたしました。

その名も「江戸之刻」

現代は一日24時間で表示する「定時法」ですが、明治時代までは、季節によって時刻の流れが変動する「不定時法」が日本では当たり前だったのです。「丑三つ時(うしみつどき)」「三時のお八つ(おやつ)」などが不定時法の時代から残っている名残の言葉ですね。

江戸之刻の最大の特徴として、付属品の12枚あるリングを月に合わせて変更し、不定時法の時刻を表現する仕組みになっています。もちろん、リングを使わずとも通常の時計としての使用が可能となります。

「今何時?」と人に聞かれることはよくありますが、定時法ではなく不定時法で返答する、というのも現代では珍しく、新しい会話が生まれる時計と言えるでしょう。

懐中時計は3つのカラーが存在し、お好みのタイプをお選びいただけます。この三年の間に多数のお問い合わせをいただいた、人気の和時計がマイナーチェンジをおこない復活しました。

まだサイトへの掲載は追いついていませんが、近日中に掲載される予定です。事前にでもご注文を承ることは可能でございますので、ご希望の方はぜひご連絡くださいませ。

正美堂

088-873-5678

または

toiawase@syohbido.co.jp

正美堂 合田圭四郎

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サイズがピッタリ合うスイスムーブメントの素晴らしさ

正美堂時計店50周年記念モデルを組み立て完了。今回は、ムーブメントに正美堂のロゴを刻印しており、よりオリジナリティが出ています。自分で組み立てていて感心しますが、スイスムーブメントの完成度の高さには驚きます。時計は0.1mm程度誤差があるだけで、パーツがきちんと収まってくれないという細かい世界なのですが、ユニタスは大柄なムーブメントでありながら、その誤差はほぼ皆無と言えます。

今回もオールドムーブメントをオーバーホールし組み立てていますが、下手をすれば数十年もの年代が違うのに、部品がピッタリ合うというのは、いかに完成されたムーブメントであるのかと感心させられます。

スイスの伝統ある手巻き式ムーブメント、ユニタス6498を搭載した正美堂オリジナルウォッチの魅力を、ぜひお使いくださいませ。

大量生産の時計と比べると生産本数は少ないですが、愛用のルーペを通じ、マクロな世界で時計のパーツと向き合いながらコツコツ組み立てています。

手作り感ある時計に仕上げています。

正美堂 合田圭四郎

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あまり語られないエポスの隠れた魅力

時計ブランドとしては後発組で、老舗ブランドと比べると若いエポス。1969年にセイコーがクォーツを発表して以降、機械式時計ブランドに倒産や休眠を余儀なくされた「クォーツショック」。エポスは、そんなクォーツ全盛の時代に、機械式時計のみを取り扱うブランドとして誕生しました。

当時の情勢を考えると、なかなかチャレンジャーなブランドであるといえます。

懐中時計も積極的に製造する数少ない、日々進化を続けているブランド、エポス。

裏側を見てみると、文字盤の裏には代表的な加工である「ペルラージュ模様」が刻印されています。通常、文字盤の裏には手が加えられないのがほとんどの中、細かいところへ手が加えられているエポスは、見えない部分にも手を抜かない、しっかりとしたブランドと言えるでしょう。

正美堂 合田圭四郎

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ベルト一つで雰囲気が変わる

久しぶりにベルトを新調。

正美堂オリジナルウォッチのラグ幅は22mmなので、今回はサイズをぴったり合わせてみた。やはりサイズが合っているベルトをつけると、時計が不安定に動くことなく収まってくれます。たった1mmと思われるかもしれませんが、されど1mmで雰囲気、使用感に影響が出るのが時計なのです。ちなみに、ベルト

も正美堂オリジナルです。

ラグ幅は22mm。

いつもは好みでカーキやブラックなど単色を選びますが、今回は遊び心を加えてみようと、赤のラインが入ったタイプをセレクト。これはこれでいい感じです。

よりいっそう個性ある時計へと進化しました。もちろん、サイトに掲載あるオリジナルウォッチにも装着可能です。時計はその人を象徴するアイテム。ベルトを交換するだけでも、全く違った印象になるので面白い。

https://www.syohbido.co.jp/item/00006s50hwm.html

NATOナイロンは、工具を一切使用せず脱着が簡単に行えるので、汚れたと思ったらサッと外し洗うことができる、夏場など汗をかきやすい季節に向いているベルトでもあります。

正美堂 合田圭四郎

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自分で作るオリジナルウォッチ

長らく待った文字盤のサンプルが届いた。今回のはユニタス6497用なので、9時方向にスモールセコンドがあるタイプ。手持ちのスイス製懐中時計を分解、スケルトンムーブメントを移植しきちんと針を付けてみた。今回は以前よりも正確にでき、文字盤を傷つけることなく針付け成功。

ミリタリーテイストのパイロットウォッチが完成。裏面を見ると、スケルトン用に装飾が施されたスイス製ユニタス6497のムーブメントを見て楽しむことができます。毎時18000振動のロービートなので、耳を近づけると時計らしい音でも楽しむことができる、特別な時計に仕上がりました。

本来の懐中時計から、腕時計へと変化。本来スケルトンなので魅せるムーブメントは表側からは見えなってしまいましたが、裏面を見る楽しみができました。

自分で作った時計は、欲しくて手に入れた時計とはまた違う魅力があります。

正美堂 合田圭四郎

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自分で組み立てた時計は愛着が湧く

最近出番が多いこの時計。

先日からたまに掲載している、正美堂時計店創業50周年記念モデルとして誕生したオリジナルウォッチ。他では手に入らない時計なのはもちろんなのですが、じつはこの時計、単なるオリジナル時計ではないのです。

この時計の以前の姿は懐中時計だったのです。以前正美堂とスイスのマーヴィン社がコラボして製作したオリジナル懐中時計、PEACEのムーブメントを使用しているのです。当店に長年眠ってあったサンプル品で、パーツの破損から僕の練習台として分解、組み立てを行っているムーブメントでした。

ムーブメントは幸いにもトラブルはなく、せっかくなので時計として使用できないかと考えていたところ、オリジナル用に用意した外装パーツが一式あったので、自力で組み立ててみた一本なのです。

組み立てる前は、割と自信満々だったのですが、やってみるとやはり当店の店頭で毎日時計を触っている、一級技能士にはかなわないなと実感しました。ムーブメントに文字盤をつけるのは問題がなかったけど、針の取り付けでだいぶ手間取り、よく見なければわからないけど、実は文字盤に軽い小傷をいくつかつけてしまっています。

失敗作だとは思っていたけど、自分自身で完成させた腕時計には、何とも言えない愛着が湧いてきます。

こんな感じで、自分だけの一本を所有する楽しみを、正美堂オリジナルウォッチは伝えていければと考えています。

今では時代遅れのアナログ手巻き式ですが、自分でゼンマイを巻くことにより、命を吹き込まれたように元気に動き出す時計を見ると、最先端のものにはない、独特の喜びを感じられる時計です。

正美堂 合田圭四郎

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