正美堂の取り扱う時計に刻印することができます。~刻印風景見学編~
時計専門店正美堂の時計に文字入れ刻印することができます
時計に文字入れ刻印ってどんな風にしてるの?早速見学に行ってきました。
刻印に大切な”型” がたくさんありましたこの型をなぞって刻印していきます。漢字だけでも下記の画像をご覧のようにほとんどの漢字に対応できるようになっていました。
その他に、家紋や英数字等多数ありました。
ここに無い型はどうするんですか?の問いには「作るよ」と簡単にお答えが返ってきました
刻印する際に動かないように固定させます。 時計により形が様々で、裏ぶたやケースの横など固定するには困難な時には、「治具(ちぐ)を作ります」と即答。 しかも、ささっと手際よく。 カッターなどで削ったり、場合により木も削って使います。まさに”職人業” ! *治具=時計など固定させる道具。 |
引き出しの中には刻印の「型」がギッシリ。30年間型を作り続けた傑作品です。 この引き出しが刻印する机のまわりにズラーっと並べられていました。 |
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画像左が、おなじみ「流れるような美しい筆記体」。画像向って右側が数字の型が並んでいます。「ゴシック体」「筆記体」の型がギッシリです。 | いろいろな漢字がありました。私の名前はもちろんのこと、生まれたてこのかた1度も見たことがないような感じまでたくさん並んでいました。これを瞬時にパッと引き出しから取ることができることは、本当にすごいです。 |
時計を固定台におき、文字の型をセットし刻印がはじまります。 | ここの部分で文字の縮小などの数値を設定。2倍にしたり、小さくする場合の数値があります。 | ||
右手で文字の型の原稿をなぞり、左手で操作をします。どちらかの手がもたついたりしていると、文字がきれいに刻印出来なかったり、深く彫り過ぎたりとなります。 | 右手と左手を同時進行で、少しでもずれたり、原稿のなぞる操作を間違えてしまったはアウト!失敗は許されません。 |
>世界でたった一つのオンリーワン時計、文字入れ刻印についてはこちらをご覧下さい
大量刻印の場合は、コンピューターを使う事もたまにありますが手作業でひとつ、ひとつ刻印しています。 刻印文字は、ちょっとした左手の加減で深く彫ったり、浅く彫ったりと経験と長年の”感”が必要になります。
だんだん、手作業で刻印する業者さんが減って来た現代。 昔からの職人だから、ケースの横に刻印したり、機械式時計(裏スケルトン)のケースの周りの微妙に斜めになっている所にも刻印できます。難しい所は、手作業 職人でないと無理。刻印する際に気を付ける事は、見た目、全体のバランスです。 元からあるメーカーの刻印などを考えて、文字の縮小や拡大などバランスを考えて、私が刻印しています。 |